【週刊大衆連動】4コマ漫画『ボートレース訓練生・美波』第1話こぼれ話

 ここでは週刊大衆10月30日発売より、毎月最終月曜日発売号にて連載を開始した4コマ漫画『ボートレース訓練生・美波(みなみ)』のこぼれ話をご紹介いたします。

 この連載を開始するにあたって、漫画家・吉沢緑時先生と担当編集者が実際に福岡県柳川市にあるボートレーサー養成所を訪問し、2日間にわたり密着取材をさせていただきました。ご協力いただいた所長や教官の皆様、ボートレース振興会関係者の皆様、そして訓練生の皆様には大変お世話になりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

■早朝6時ぴったりに起床!

 さて、まずはボートレーサー養成所の訓練生の一日について簡単にご紹介いたします。訓練生の一日は、早朝6時ぴったりに始まります。なぜ「ぴったり」という言葉を使ったかというと、それより遅く起きてはいけないのはもちろんのこと、6時より1秒でも早く起きてもいけないからです。体が資本のボートレース、「時間いっぱいまで、しっかり寝ろ」ということですね。

 6時5分前から鳥の鳴き声と川のせせらぎの音が館内に流れます。ここでほとんどの訓練生は目を覚ましているのですが、まだ起きて行動してはいけません。

●日朝点呼では代々伝わる体操や乾布摩擦

 6時ぴったりに起床のブザーが鳴るやいなや、訓練生たちは脱兎のごとく飛び起きて布団をたたみ、身支度を整えます。その間わずか10分。6時10分には中庭にて日朝点呼が行われます。日朝点呼では教官により、全員そろっているかの確認が取られますが、同時に服装の乱れもチェックされます。さらに日朝点呼では、ボートレーサー養成所に代々伝わる体操を行い、女子はTシャツ、男子は上半身裸になって乾布摩擦を行います。春や夏ならともかく、冬場は早朝のかなり寒い中で実施されますので、相当な精神鍛錬になると思われます。

●掃除、朝食…すべて分刻み、秒刻み

 6時30分から掃除。7時から朝食。すべて分刻み、秒刻みで生活が流れていきます。7時50分から国旗の掲揚。この時、どんな作業をしていても、国旗に向かって脱帽し、国歌が終わるまで直立不動していなければなりません。もちろん私語も厳禁です。国旗の掲揚は訓練生が持ち回りで行いますが、担当の訓練生はふだんのジャージ上下ではなく、正装で行います。館内から1列に並んで、掲揚台に向かって行く姿は壮観で感動すら覚えます。

■8時から課業開始!訓練中は絶えず走り回る

 8時から課業開始。実際の訓練が始まります。館内以外は歩いて行動することが許されておらず、訓練生は皆、移動の際は走って行動します。要は、訓練中は絶えず走り回っているわけですね。

 12時から昼食。食事を含めたわずか1時間の休憩の後、13時からまた課業が始まります。課業が終わるのが16時55分。この時、同時に国旗降下も行われます。

 17時より夕食。17時45分からは自習時間になります。一般の人が「自習」と聞くと、なんでもやっていい自由時間と捉え、遊んでいたり寝ていても構わない時間と思いがちですが、そこはボートレーサー養成所、そんな訓練生は一人もいません。みなさん、真剣にボートについて学習しています。

■携帯電話やスマホの持ち込みは禁止

 19時になるとやっと、自由時間になります。ちなみに、訓練生は養成所内への携帯電話、スマートフォンの持ち込みが禁止されております。よって、家族や友人と連絡を取りたいときは、数少ない公衆電話に並ぶことになります。余談ではありますが、手紙を送る場合、養成所内に小さなポストがあり、訓練生はそこに手紙を投函します。つまり、基本的には外界と完全にシャットアウトされた状態にあるわけです。

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