■発泡酒と第3のビールは大ピンチ!

 政治の腐敗はさておき、純粋な2%の消費増税と、1.4%の物価上昇、そして円安トレンド――これだけでも、暗澹たる気持ちになるが、今後、日本政府が手をつけようとしている増税のリストを見ていくと、お上の鬼畜ぶりがより鮮明に見えてくる。“楽しみは悪”というのか、「嗜好品への増税がひどいいんです」と言うのは、卸問屋。“庶民の味方”が、実質値上げの大ピンチだというのだ。「発泡酒と第3のビールです。現在、ビールの税金は350ミリリットル缶で77円。麦芽比率25%未満の発泡酒が47円。ビール風味の発泡アルコール飲料である第3のビールが28円。これら、ジャンルによって違う税額を約55円にそろえようという話です。ビールは値下げになる一方、発泡酒と第3のビールは大きく値上がりします」(前同)

■タバコはさらなる逆風

 飲んべえ以上に逆風にさらされているのが、喫煙者。「“加熱式たばこ”への増税が検討されています。全喫煙者のうち、加熱式たばこの利用者が10%を超え、今もなお増加中。現状では、加熱式の税率は低いですからね」(全国紙文化部記者)

 一般的な紙たばこなら、440円の銘柄で約270円が税金。対する加熱式は、アイコスで460円のうち約230円、プルームテックで460円のうち約70円と破格の税率。増税もしやすいと踏んだのだという。むろん紙たばこも、このままではいられない。「先頃、“ゲス不倫”騒動で話題となった今井絵理子参院議員の“政界の母”――山東昭子元参院副議長が今、ご執心なのが“嫌煙”。『自民党・受動喫煙防止議員連盟』会長を務め、菅官房長官に、“たばこ1箱で1000円以上となるよう増税を”と申し入れています」(前出の政治部記者)

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