「男性キャスター新勢力図」金と人気を完全査定!の画像
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 “ベシャリ”だけでは生き残ることのできない厳しい世界。世間の評判に現場の裏話も交えた真の評価とは?

■テレビ東京選挙特番で、池上彰の無双ぶりは健在

 自民が圧勝し、希望は絶望に終わった衆院選。明暗が分かれた形だが、この選挙によって、男性キャスターたちのリアルな序列が浮き彫りになったようだ。各局が力を注いだ選挙特番で、民放トップの視聴率9.8%を叩き出したのは、政治家に容赦ない質問や指摘を浴びせる“池上無双”が話題の、テレビ東京の選挙特番『TXN衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ』の池上彰(67)だった。「今回も無双ぶりは健在で、希望の党の細野豪志議員に“裏切りで男を下げたのでは?”“結局、小池さんの言いなりですか?”と痛いところにグイグイ迫っていた。自民党の影のドンと揶揄される二階俊博幹事長に、“なぜ二階さんに権力が集まるんでしょうか?”と切り込むと、“あまりいい質問じゃないですね”とブチ切れさせたシーンも、この日のハイライトの一つでした」(夕刊紙記者)

 安倍一強ならぬ“池上一強”で、これまでは来たが、安倍首相同様に“おごり”が見えてきたと、業界内の評価は下落傾向にある。広告代理店の社員は、「姿勢があまりに前のめり過ぎる」と、次のように話す。「選挙当日にパリにいた、希望の党の小池百合子代表との中継の冒頭、“ボンソワ~ル”と呼びかけるイヤミ満点のシーンは、隣に座っていた大江麻理子アナもドン引きしていました。テレ東以外の各局は“ウチではあれはできない。かと言って手加減をお願いすれば、逆にそれを世間にバラされそう”と距離が広がりつつあり、新番組や特番の企画は激減しています」 池上無双は“諸刃の剣”のようだ。

■日本テレビでは「嵐・櫻井翔メインキャスター」の動きも…

 日本テレビ系『ZERO×選挙2017』のMCを務めた村尾信尚キャスター(62)は、安定感ある司会ぶりに一定の評価があり、今回も、民放2位の9.3%という好視聴率を収めている。しかし、現場スタッフからはこんな声も。「硬派系キャスターとしては人気は高止まり傾向にありますが、一方で、現場からは“すべてが古臭い”“堅苦しい”という陰口もあり、最近は、“番組中に村尾の顔が映ると数字が落ちる”と言われる始末。嵐の櫻井翔にメインキャスターを引き継がせようという動きも、局内の一部にはあるようです」 意外にも人望はZEROだった?

■宮根誠司がMCを務めたフジテレビは視聴率が振るわず

 フジテレビは、『Mr.サンデー』のメインキャスターを務める宮根誠司(54)が、『FNN選挙特番ニッポンの決断!2017』のMCを務めたが、視聴率は7.2%で民放3位と振るわなかった。その原因とされるのが、10月19日発売の『週刊文春』で報じられた、〈『ミヤネ屋』降板フジ新番組に電撃移籍〉の記事だという。これは、宮根が『ミヤネ屋』(日本テレビ系)を降板して、フジで新しい番組に挑戦するとしたもの。「フジが、新しいニュース番組の企画書を持って宮根にオファーしたのは間違いない事実。しかし宮根は、これを“秒速”で断っているんです。ところが、その企画書が文春に流出し、記事になってしまった」(フジ関係者)

 記事が出たのは選挙特番の3日前で、「空気が非常に重く、それが番組に影響していないとは言い切れない」(前同)という。「いずれは報道に行きたい、という本人の野望もあり、どこかのタイミングで東京への本格進出という展開は大いにありえますが、まだそのときではないと風を読んだということでしょう」(芸能評論家の三杉武氏)

■テレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』が好調

 現在、この宮根以上に数字を取れると評価されているのが、羽鳥慎一(46)だ。「朝のワイドショー戦線で、万年最下位だったテレビ朝日ですが、15年秋に開始した『羽鳥慎一モーニングショー』が同時間帯トップを取ることが増えてきました。特に主婦層からの人気が高く、今回も、選挙特番にという動きがありましたが、事務所『テイクオフ』の絶対的な先輩である宮根さんとのバッティングを避けたともいわれています」(芸能記者の黒川良一氏)

 周囲は羽鳥の“下剋上”をつい期待してしまうが、「本人にその気がなく、むしろまだ下積み感覚でいますよ。実際、羽鳥のギャラは宮根の3分の1以下で、売り上げも年間で桁が1つ違うそうです」(前同)

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