エリザベス女王杯が古馬に開放されて、およそ20年がたち、近年では3歳馬と4歳馬の成績が互角になり、5歳以上の馬のそれは少し落ちるといった具合だ。3歳馬は同レースの前に秋華賞があり、そこにピークを持ってきた馬だと、エリザベス女王杯までデキが持たない可能性がある。そのためか同レースが古馬戦になった初期の頃は、あまり3歳馬の成績が伸びなかった(そもそも出走してくる3歳馬も今ほど多くはなかったように思う)。しかし、最近では各陣営も仕上げ方を会得したのか、秋華賞→エリザベス女王杯をこなす3歳馬も増えた。

■3歳馬はG1秋華賞組の選択が難しい

 では、3歳馬と4歳馬のどちらを買うべきなのだろうか? 選択が難しいのは3歳馬。秋華賞の好走馬が、そのまま好走するとは限らず、逆に秋華賞の大敗馬が復活して穴をあけるかというと、その限りでもない。それに比べると、4歳馬のほうは勝ちパターンが明白だ。夏をきっちり休みにあて、1回叩いてエリザベス女王杯に臨むという馬が、とにかく強い。3か月以上の休み明けから1回レースを経て、エリザベス女王杯というローテーションの4歳馬の成績は、過去10年で[3・2・3・7]。半数以上が馬券に絡み、回収率も単勝187%、複勝192%と高い。3年前に、ラキシスがこのパターンで優勝している。昨年と一昨年は2頭しかいなかった該当馬が1、2着で、昨年の2着シングウィズジョイは12番人気だ。

■大魔神・佐々木主浩の愛馬で、海外G1ドバイターフを勝ったヴィブロス

 今年の該当馬はドバイターフ→休養→府中牝馬S→エリザベス女王杯という予定の◎ヴィブロス。2200メートルは初体験だが、2000メートルをきっちりこなしているし、外回りコースは競馬がしやすそうだ。

 ○ジュールポレール、★デンコウアンジュ、△エテルナミノルという他の該当馬をヒモの上位において、3歳馬は▲リスグラシューを評価。なかなか勝ちきれないが、この馬も外回りに替わることで良い結果につながりそうだ。

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