金本監督は糸井、福留の両ベテランに続くクリーンアップ5番に大山を抜擢。「大山は起用に応え、3回に3ラン。うれしいプロ初安打は、連敗をストップさせる価値あるホームランになった。今季は47安打、7本塁打で、約7本に1本がホームランやった。打率.237やけど、得点圏打率は.317とルーキー離れしとる。スカウト陣の要望を蹴って大山を獲りにいった監督の眼力は、さすがやな」(同) 将来の4番候補として、楽しみな逸材と言えよう。

■CSを突破したDeNAの勝因もラミレス監督の“神采配”

 セ・リーグを独走した広島をCSで破ったDeNAの勝因も、まさにラミレス監督の“神采配”だった。「第3戦では、投手7人をつぎ込む“マシンガン継投”で完封リレーを演出し、1-0と接戦をものにしました。これで波に乗ったのか、第4戦も第5戦も投手を大量につぎ込む継投術がハマり連勝、CS突破を果たしました」(スポーツ紙記者)

 本誌連載でおなじみの伊勢孝夫氏が解説する。「ラミレス監督の采配では、CS第4戦での今永昇太の中継ぎ起用がよかったな」

 今永は、広島との第4戦でプロ初の中継ぎ登板で1点リードの7回からマウンドに上がって2回を投げ、連続3者凡退に抑えた。「ペース配分を考えてか、先発やと140キロ前後のストレートなんやけど、中継ぎでは150キロ近い直球を投げとった。短いイニングなら、球威が劇的に上がるのをラミレス監督は見抜いとったんやな」(伊勢氏)

 来シーズンも、名将たちの神采配に期待しよう!

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