おじさんもアンチエイジング! 中高年が「10歳若く見られる方法」の画像
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 老いぼれるにはまだ早い。金も手間もかけずに若々しさを保つ方法があった。もう“ジジイ”なんて呼ばせないゾ!

■姿勢を良くすれば、簡単に若々しく

 ショーウインドウに映った自分の老いた姿にあ然とした。あるいは、久々に会った人から「老けたなァ」と言われ、内心、傷ついた。こんな中高年読者も多いのではないだろうか。実は、50代後半の本誌記者も、その一人である。4歳年上の兄の知人に引き合わされたとき、兄が冗談で「僕の兄です」と紹介したところ、「それは、それは。いつも弟さんにはお世話になってます」と真顔で応じられたこともある。兄より頭髪が薄いとはいえ、そこまで老けて見られているとは大ショック。若く見られるために、せっせと運動をしたり、老化を予防すると謳う健康食品や化粧品を使ったりすれば、少しはどうにかなるのかもしれないが、もっと簡単に「見た目が若くなる」方法はないものだろうか。

「若く見られるための一番簡単な方法は、姿勢を良くすることでしょうね」 こう話すのは、恋愛カウンセラーの竹下なな氏。「背筋がシャキッと伸びている男性は、実際の年齢よりずっと若々しく見えて、見た目もステキです」 高倉健や吉永小百合など、有名な俳優や女優が若々しく見えるのも、姿勢を常に注意しているからだという。

 姿勢と健康の問題に詳しいタンタン整骨院(東京都豊島区)の小林敬和院長によると、「中高年は自分の姿勢がどれだけ悪くなっているか、気づいていない人が多い」と指摘する。「姿勢が悪いと、見た目も老けて見えるだけでなく、腰痛や肩こり、内臓疾患の原因にもなります。中高年になったら、自分の立ち姿や座っている姿を確認できる姿見鏡で、チェックすることが大切です」(前同)

 そのためにも、全身を見られる姿見を居間や玄関などの目立つところに置く。「姿勢が悪くジジくさく見える」と気づけば、自然と姿勢に気をつけるようになる。ただ、常時、それを意識するのはしんどい。

●背筋や大胸筋周辺のインナーマッスルをストレッチ

「姿勢が悪いのは、猫背で前屈みの体勢に体が慣れて、筋肉が固まっているからです。背筋や大胸筋周辺のインナーマッスルをほぐすストレッチをすれば、正しい姿勢が楽に保てるようになります」(同)

 背筋や大胸筋周辺のインナーマッスルを鍛えるには、二の腕を肩の高さまで上げ、ヒジを後ろに引くストレッチが効果的なのだそうだ。「腕を前に曲げ伸ばしするベンチプレスの反対の動きを、イメージしてください。腕を体の後ろに持っていく感じです」(同)

 もう一つは、意外かもしれないが、「後ろ歩き」が効果的だという。「後ろ歩きをすると、自然に体が反り気味になります。これで、正しい姿勢を保つ筋肉を鍛えることができるのです」(同)

■大股で歩くことを心がけるべし

 姿勢と同様に、「歩き方」も見た目の若さのポイントになる。大股でササッと歩く人は若々しく見えるが、小股でトボトボ歩く人は、オジサンくさく見える。こうした歩き方をするには、まず大股で歩くことを心がけよう。踵から着地して足の親指で地面を蹴る感じで歩くと、自然と大股になり、歩く速さも上がる。また、中高年になると、歩くときに視線が、つい足元へ向けられることが多い。猫背で前屈みの姿勢がそうさせるのだが、「やや斜め上を見るようにして歩くと、姿勢も良くなり、若々しく見えます」(同)

■表情や仕草、会話にも年寄りくささは出る

 ちょっとした表情や仕草、会話にも、年寄りくささは出てしまうものである。「お年を召すと、いわゆる“しかめっ面”になる方が多いんです。女性は、笑顔の男性に好感を持ちますし、若さを感じます」(前出の竹下氏)

 話を聞いているときに腕を組む癖のある男性も、近寄りがたく、ジジくさい印象を持たれるのだという。

●ガムを噛むのも効果的

 80代、90代のお年寄りは、入れ歯になる人が多いせいか、妙に口をモグモグすることがある。そんな先入観があるせいか、口をモグモグさせる癖がある男性は年寄りくさく見られる。「口元の締まりを保つためにガムを噛むのもいいかもしれません。ガムを噛むと、唾液が出て歯周病や口臭予防にもなります」(前同)

●話題は前向きで明るく

 口だけでなく、会話の内容に年寄りくささが出ることもある。「最近の若い子は……」というフレーズは、自分を年寄りだと認めたようなものだからNGだ。そして話題も、病気や健康問題、年金の話など、後ろ向きな話は避けたほうがいいかもしれない。「前向きで明るい話題をする人には、若々しさを感じます。“景気が悪くて仕事がない”と愚痴るより、“仕事がヒマになった分、趣味を楽しめる”と話すほうがいいと思います」(同)

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