
11月16日の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で、「本屋で読書芸人」という企画を放送。この中で、お笑いコンビ、メイプル超合金のカズレーザー(33)が紹介した本が、漫画ファンの間で反響を呼んでいるようだ。
この日の放送では、読書好きの芸人たちが登場し、お気に入りの本を紹介。ピースの又吉直樹(37)、オアシズの光浦靖子(46)、東野幸治(50)、そしてカズレーザーというメンバーが顔をそろえた。
番組中、「読書芸人たち独自の目線でプレゼン」のコーナーで、カズレーザーは「変わったギミックの本」として、筒井康隆氏(83)の『残像に口紅を』(中央公論新社)を挙げた。同書は、一文字ずつ言葉が消えていく世界を描く実験的な小説で、たとえば「あ」という言葉が消えれば、“愛情”“明日”といった「あ」のつく単語の概念も世界から消えるという内容。
そしてカズレーザーは、同書が人気漫画『幽☆遊☆白書』(集英社)に出てくる能力の元ネタになっていると紹介。漫画に登場する海藤優というキャラクターの「禁句(タブー)」という能力が、言ってはいけない言葉を設定して、それを発した者の魂を奪うというものだと説明した。これに、MCの雨上がり決死隊の宮迫博之(47)は「そうやんな!」と反応し、「めっちゃ面白いやん」と小説にも興味を示していた。
人気漫画の中の元ネタが小説にあったことを知り、漫画ファンは騒然。「まさかここで『幽遊白書』が出るとは!」「筒井先生って、いろんな人に影響与えているんだな」「『幽遊白書』は知ってたけど元ネタがあったのか」「カズレーザーと宮迫が『幽遊白書』で話が通じてるあたりがとてもうれしかった」「『残像に口紅を』読んでみたい!」と、ネットで大反響を呼んだ。
「カズレーザーは、昨年放送された同企画でも、他の出演者がミステリー小説や短編集をオススメする中、『ピタゴラスイッチ』(NHK)の企画監修などを手がける佐藤雅彦氏(63)の写真絵本『中をそうぞうしてみよ』(福音館書店)を紹介しています。この本は、身近な物にX線を当てて透視するという内容で、放送後大きな話題になりましたが、同時にこの本をピックアップしたカズレーザーのセンスにも称賛が集まりました」(芸能誌ライター)――次はどんな本を紹介してくれるのか楽しみ!