鈴木亮平主演『西郷どん』が第57作目!「NHK大河ドラマ」雑学クイズの画像
鈴木亮平主演『西郷どん』が第57作目!「NHK大河ドラマ」雑学クイズの画像

 第56作目『おんな城主直虎』が佳境を迎えたところですが、今回は長い歴史を誇るNHK『大河ドラマ』がテーマ。錚々たるその作品群にまつわる問題をお届けしましょう。(文中敬称略)

【Q1】最も多く主人公となった人物は誰?

 大河ドラマは歴史物であることが多いので、知名度の高い武将や剣豪、幕末の志士などは、歴代の作品に何度も登場しています。たとえば、来年放送される第57作目の『西郷どん』(主演俳優・鈴木亮平)の主人公・西郷隆盛もその1人です。最初に登場した作品は第5作目『三姉妹』(67年)で、能楽師で俳優の観世栄夫が演じました。以後、『竜馬がゆく』(68年)の小林桂樹、『翔ぶが如く』(90年)の西田敏行、『徳川慶喜』(98年)の渡辺徹など、『西郷どん』の前に、12作品で11名の俳優が演じています。12名でないのは、歌舞伎役者の中村富十郎が、『勝海舟』(74年)と『獅子の時代』(80年)の2作品で同じ役を演じたからです。

 ただし、西郷さんが主人公なのは『西郷どん』が『翔ぶが如く』以来2作品目で、あとはサブキャラクターでの登場でした。では、これまで大河ドラマの主人公になったことが最も多いの歴史上の人物は次の誰?
(1)豊臣秀吉
(2)大石内蔵助
(3)坂本龍馬

【Q2】徳川家康を演じたことがあるのは誰?

 大河ドラマには、映画、テレビドラマ、歌舞伎や能・狂言、新劇などの舞台と各ジャンルの俳優が顔を揃えます。さらに、アイドル、お笑い芸人、ミュージシャンなども積極的に起用される傾向もあります。また、あえてそれまでのイメージをぶち壊すような異色キャスティングも大河ドラマの十八番です。『風林火山』(07年)ではミュージシャンのGACKTが上杉謙信を演じ、話題を呼びました。

 徳川家康は、山村聰、フランキー堺、津川雅彦、丹波哲郎、小林旭、西田敏行、松方弘樹ら、いろいろな俳優が演じていますが、その中でも異色なのが、『信長 KING OF ZIPANGU』(92年)での家康俳優です。さて、それは次の誰?
(1)舘ひろし
(2)郷ひろみ
(3)吉川晃司

【Q3】主役の渡哲也降板に続く『勝海舟』のトラブルは?

 大河ドラマ史上、主演俳優が途中で変わった例が1 つだけあります。それは、第12作目『勝海舟』(74年)でのことです。当初、勝海舟役を演じていた渡哲也は、重い病気を患ってしまい、第9話での降板を余儀なくされてしまうのです。NHKは、時代劇の実績もあり、当時は東映実録路線のスターだった松方弘樹をピンチヒッターに迎えることで番組の危機を切り抜けます。

 しかし、『勝海舟』にまつわるトラブルは、それだけではありませんでした。さて、実際にあったのは次のどれ?
(1)松方弘樹も体調不良から戦線離脱、実弟の目黒祐樹が勝海舟を演じた
(2)NHKとのトラブルから、脚本の倉本聰が最終回直前に降板
(3)ヒロイン役の大原麗子が交通事故に遭い入院。出番が激減した


●A答え 出題/小泉珍事郎
Q1=2【解説】大石内蔵助が主人公の作品は『赤穂浪士』(64年)、『峠の群像』(82年)、『元禄繚乱』(99年)で、それぞれ長谷川一夫、緒形拳、中村勘九郎(のちの中村勘三郎)の主演。ちなみに、秀吉、龍馬は2作品で主人公になっています。
Q2=2【解説】『信長~』はマイケル富岡の明智光秀役も異色でした。なお、舘ひろしは『功名が辻』(06年)で織田信長を、吉川晃司は『天地人』(09年)で信長、『八重の桜』(13年)では西郷隆盛を演じています。
Q3=2【解説】倉本聰は降板直後に北海道に転居し、以後、そこを拠点にするようになります。

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