■村田修一の自由契約は信じられない

 V9戦士の巨人OB・黒江透修氏が「守備への貢献度は高かったし、むげに首を切るのは、ちょっと信じられない」と首をかしげるのが、自由契約になった村田修一についてだ。この村田も、FAで11年オフに巨人に移籍したのだが、その前年にはある事件が。球界事情通が明かす。「もう時効だが、原辰徳監督がWBCのときに内川聖一を口説き、FAでの巨人入団に内諾を得ていたそうなんだ。なのに、最後の最後で、当時の球団代表が“守るポジションがない”とひっくり返した。あのとき内川を獲っていれば……。巨人の凋落は補強の失敗から。内川の件は、その典型だよ」(前同)

●山口俊のように巨人の伝統を知らない選手が…

 前出の黒江氏も、巨人にこう苦言を呈する。「この前、中畑(清)と会ったんだけど、見に行った秋のキャンプで、選手が千本振りを笑いながらやってたらしい。明るく、なんていうけど、練習は苦しいもののはず。今年の巨人がダメだった原因は、練習が全然足りないからですよ」

 重ねて、「若手のチャンスを奪って、外国人を獲るなんてことを繰り返してるから、チームの足腰が弱っていく。FA選手も無理に獲らなくていい。山口俊みたいに、巨人の伝統なんてまるで知らないやつが入ってくるから、あんな事件を起こすんだ」と、大きな×をつけた。

 盟主は復活できるのか。その動向を球界全体が見守っている。

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