合コンは見ず知らずの男女が集まって食事をする出会いの場である。基本的には初対面であり、時間もせいぜい2時間程度に限られているため、とにかく第一印象で好感度を獲得して仲を深め、印象を残して帰れれば合格なのだ。そこで今回は、人間の印象を大きく左右するファッションに焦点を絞り、合コンで異性にモテるためのポイントをまとめてレポートしたい。
■TPOに関係なく、必ず守るべき2つの鉄板ルール
すべての異性にもれなくモテる服装を定義するのは難しいが、多くの異性が悪い印象を持ちようがない服装は、ある程度決まっている。まずはTPOに関係なく、合コンファッションで必ず守るべき2つの鉄板ルールからご紹介しよう。
●清潔感
必ず守ってほしい第1のルールが「清潔感」である。どんなに顔が良くても、どんなに性格が良くても、服装に清潔感がないだけで、すべてが台なしになってしまう可能性がある。ヨレヨレでシワだらけのトップスや、色があせてスリ切れたボトムスはもちろん、毛玉やシミなどがついた洋服は問題外だ。貧乏臭くてだらしない印象にしかならない。
●着こなしている感
必ず守ってほしい第2のルールが「着こなしている感」である。どんなに流行っていても、どんなに高くても、着せられている感が出てしまう服装ではダメ。自分になじまず、無理しているのが見え見えになってしまうため、逆効果になりかねないからだ。ポイントは自分に合ったサイズ感。普段から着こなしているという安定感を出したい。
■TPOで使い分けるべきスタイル
合コンは着席した状態で行われることが多いため、服装で注目されやすいのは上半身ということになる。トップス選びには一番気を遣いたいところだ。
●20代は「カジュアル系」デニムでもOK
相手が学生だったり、メインの年齢層が25歳以下の場合は、リラックスできるカジュアルな服装で問題ないだろう。キッチリし過ぎたファッションだと逆に浮いてしまうこともある。また相手が社会人だとしても、仕事がマスコミ系などカジュアルOKな業種のときは、自分もカジュアル系にしたほうがいいかもしれない。
【女性】
スカートは合コンの基本中の基本アイテムではあるが、カジュアルの場合は、あえてデニムやチノパンなど、パンツスタイルを選んでみるのもいい。パンツにはヒップラインがキレイに見えるという利点がある。秋冬なら美脚パンツとブーツの組み合わせがおススメ。春夏ならショートパンツで明るく健康的な印象を狙うのもアリだ。ただし、座敷席になることも想定し、靴を脱いでも恥ずかしくないような準備をしておきたい。
【男性】
清潔感さえ失わなければ、普段の格好で大丈夫だ。秋冬ならセーターやカットソーに、絶対に鉄板の「細身の黒パンツ」やきれいめのデニムを合わせてみよう。春夏も裾や首元がダルダルでなければ、トップスはTシャツやポロシャツでも問題ない。デニムの裾やシャツの袖にあるチェックの裏地を折り返すタイプのカジュアル服は、子どもっぽく見えて女子ウケしないので、要注意。
●30代なら「キッチリ系」で勝負!
相手の年齢層が30代以上で、仕事が公務員や銀行などキッチリした業種の場合は、やはり服装もキッチリしたものを選び、常識的で知的なイメージをアピールするのが正解だ。
【女性】
女性特有のアイテムであるスカートでフェミニンさを強調しよう。合コンの定番スタイルとも言えるワンピースは、とにかく男性ウケが抜群なので、1着は用意しておくといいだろう。スカートの形は動いたときに揺れるデザインで、長さはヒザ丈もしくはヒザ頭が少し出るぐらいがおススメだ。これらのワンピースやスカートに、秋冬はカーディガン、春夏は薄手のブラウスなど、ちょっとしたはおり物を合わせれば、上品さが増してバリエーションも広がる。柄や色味は、年齢に合ったものをチョイスしよう。
【男性】
下手な工夫や小細工はせず、クリーニングから戻ってきたばかりのバリッとしたスーツを着ていけば間違いない。堅すぎると思ったときは、ネクタイを外せばかなり印象を変えることができる。男性のスーツ姿は初対面にはピッタリなため、カジュアルに自信がない人にもおススメしたい。ただし、ボタンホールや襟に奇抜な装飾のある個性的なシャツはNGで。
●迷ったら「きれいめカジュアル」
カジュアルかキッチリで迷ったら、その両方をミックスさせた”きれいめカジュアル”な服装で行こう。”きれいめカジュアル”にまとめれば、双方の良いとこ取りになるため、結局は一番無難でTPOを選ばない万能ファッションになるかもしれない。
【女性】
ゆったりとしたシルエットのアイテムを選ぶとカジュアルな印象になるため、秋冬ならふわもこ素材やニットのワンピースがベストだろう。春夏ならノースリーブの襟つきシャツで適度な肌見せをするのもおススメだ。ただし、ガウチョパンツやワイドパンツなど、大流行中のアイテムは要注意。意外と男性ウケは良くないのだ。
【男性】
秋冬はカジュアル感のあるネイビーか黒のジャケットをはおって行こう。他のアイテムがカジュアルでも紳士的な印象を与えることができる。春夏はオックスフォードなど襟つきのシャツにきれいめのジーンズか、チノパンでもいい。襟もとが大人っぽい落ち着きを出してくれる。
■異性ウケする万能カラーはコレだ!
●カラー選びのポイント
他のアイテムと合わせやすいため、誰もが選びがちな色がモノトーンである。ところが、白黒はクールでシャープな雰囲気は出せるものの、近寄りがたくて話しにくいイメージになりやすい。また、印象にも残りにくいため、あまり合コンに向いているとは言えないのである。合コンのときは、女性は柔らかなパステルカラー、男性はさわやかなブルー系がおススメだ。
●柄選びのポイント
シンプルな無地を選ぶのは無難でいいのだが、やはり印象に残りにくいというデメリットがある。そんな場合は、アイテムのどこかに柄モノを取り入れてみるのが効果的だ。女性ならフェミニンさを引き立たせてくれる花柄、男性なら親近感を加えることができるチェックがいいだろう。
●これはダメ!嫌われるNGアイテム
男女ともに嫌われるのは、派手すぎて奇抜なデザインや、高級ブランドのロゴ入りアイテムである。合コンでモテたければ下のようなNGファッションは避けよう。
【女性】過度の露出、網タイツ、派手すぎるネイル、ハイブランド、レースやリボン
「露出が高いギャル系の服装だと、“肉食系”感が出過ぎて怖い。ワンナイトならいいけど、彼女にはしたくない」(31歳・金融会社)「以前、ショートパンツに網タイツの女性が来たことあるけど、夜の商売してるのかな、って勘ぐってしまった」(21歳・大学生)「ロリータ系ファッションの子とは、どんな話をしていいか分からない」(27歳・証券会社)
【男性】短パン、先のとがった靴、派手なアクセサリー、オーバーサイズ
「膝上の短パンはキモい。おじさんなら、さらにキモさ倍増。すね毛を見ると食事がまずくなる」(27歳・食品会社)「シルバーアクセだらけの30代はイタい。いくら年収が高くても、ドン引き」(29歳・派遣)「キャップをかぶったB-BOY系ファッションは子どもっぽく見える。一緒に歩きたくない。フリースタイルラップでもされた日には、恥ずかしくて死ぬ」(22歳・看護師)
■ライバルに差をつける小物&香り&ヘアスタイル
●小物
アクセサリーをつけるなら、シンプルなものを1、2点だけにとどめよう。女性は、ゆらゆらと揺れる華奢なデザインのアクセをつけると印象に残りやすい。大きめのバックは貧乏臭さが出てしまうため、小ぶりなものがおススメだ。オシャレは足元からという言葉通り、靴はファッション全体の印象を大きく左右するため、気を抜かないようにしよう。女性は女らしさをアピールできるヒールが一番だが、高すぎるヒールはNGなので要注意だ。男性は間違っても薄汚れた靴を履いて行かないようにしたい。
●香り
嗅覚を刺激する匂いは、最も記憶に結びつきやすいと言われている。しかし、合コンは食事の席でもあるため、香水のつけ過ぎはやめて、ワンプッシュぐらいにしておこう。また男性のタバコの臭いや汗の臭いは香水で隠すのではなく、衣類用の消臭剤などで消したほうがいい。生乾きのシャツの臭いは、百年の恋も冷めるので絶対にNGだ。
●ヘアスタイル
男女ともに、あまり作り込んでいないナチュラルな感じが好まれる。とは言え、決してナチュラル=何もしていないではない。くれぐれも起き抜けで寝癖のついたままのボサボサ頭で登場しないように。女性は鏡を見るたびにメイクを直していると、最終的な化粧の濃さがスゴイことになってしまうため、その辺りを忘れずに計算しよう。男性は、耳やおでこを出すショートヘアのほうが、好印象を与えやすい。
■まとめ
合コンで女性ウケ、男性ウケを狙った異性にモテる服装を調査してまとめてみた。最低限のルールである「清潔感」と「着こなしている感」を守り、相手やTPOに合わせて柔軟に対応していきたいところだが、くれぐれも気合いの入れすぎには注意してほしい。自分らしさや個性を出すのは大切なことだが、合コンは初対面の人間が集まる場ということを頭に叩き込み、適切なファッションで臨むことを心がけたい。