「マリッジブルー」で婚約破棄もある!? その症状と解決法の画像
「マリッジブルー」で婚約破棄もある!? その症状と解決法の画像

 幸せいっぱいのはずなのに、結婚を控えた花嫁、花婿が陥るマリッジブルー。自分にも相手にも確信が持てなくなり、無性に不安になったり、逃げ出したくなったりする。以前はマリッジブルーといえば女性のイメージがあったが、最近は男性にも見られる現象として知られるようになった。パートナーと二人で決断した新しい人生。ぶち壊してしまう前に、マリッジブルーの症状や原因、予防法と対処法をチェックしよう!

■これってマリッジブルーかも? 6大特徴はコレ

 マリッジブルーとは、結婚を控えた人が、間近になって漠然とした不安感や憂鬱感を覚える、精神的な状態の総称。ちなみに和製英語だ。

 マリッジブルーになりやすい時期は、プロポーズから結婚式までの期間。たいていの人が、多かれ少なかれ気持ちの浮き沈みや、肉体的な不調を感じたりするのではないだろうか? では、どんな症状が見られたらマリッジブルーなのか。下記が当てはまったら、マリッジブルーかも!?

(1)不安感に駆られ憂鬱になる

 結婚式のことや結婚生活のことを考えると無性に心配になり、自信がなくなってしまう。

(2)疲れやすく、やる気が出ない

 結婚式の準備や引っ越し、あいさつなど、結婚前はやることが多い。しかし「やらなくては」と思うほど億劫になる。

(3)相手への不満が募って怒りっぽくなる

 ささいなことでヒステリックになったり、パニックを起こしたりすることも。相手に期待する行動と、現実のギャップでストレスを感じる。

(4)他の異性に目移りする

(3)のように相手への不満が高まると、他の異性が魅力的に見える。女性の場合、男友達や以前好きだった人、元彼に連絡をとることがある。相手が親身に相談に乗ってくれたりすると、浮気問題に発展する可能性も……。男性の場合、夜の店へ行くか、女友達に会うなど。ちなみに、米国ではバチェラー・パーティ(Bachelor party)といって、新郎が同性の友人と一緒に、独身最後の夜(結婚式の前日)にパーティをして過ごす習慣がある。

(5)食欲のコントロールができない

 ストレスによる暴飲暴食。精神的によくない状態なのに、相手とコミュニケーションが取れていないと、はけ口が食になることがある。

(6)よく眠れない、腹痛や頭痛がする

 こちらもストレスによるもの。夜布団に入ると、悶々と考え始めてしまって寝つけない。症状が深刻化すると、体調不良が慢性化する人も。

■マリッジブルー経験談

 マリッジブルーは人それぞれ。ここでは、実際に体験した人の経験談をご紹介したい。

「当時20代で親元を離れるのも、他人と暮らすのも初めての経験。決めたはいいけど急に変化が怖くなった」(24歳・女性)

「友人の結婚式があまりに素敵だったから、プレッシャーに押しつぶされた。相手がバツイチで結婚式に消極的で揉めたこともあり、結局延期しました」(36歳・女性)

「遠距離恋愛だったので、知り合いのいない土地で暮らすのが心配だった。電話ではラチがあかず、相手はあまり理解してくれない! 同じように他県から嫁いだ義母が気を遣ってくれたのが救い」(27歳・女性)

「この人に一生を捧げていいのか、本当にずっと大切にしてくれるのか疑問が拭えず、1回だけ浮気をしてしまいました。そのことが彼にバレ、どうしても許せないと婚約解消に」(40歳・女性)

「結婚式と仕事の人事異動の時期が重なって、式の準備をほとんど手伝えなかったので彼女がキレまくって“別れる”と騒ぎ、気分は最悪だった。式の本番にはケロッとしていたけど」(35歳・男性)

「この先、家庭支えて子どもを育てなくちゃいけないんだとあらためて想像したら、自分にはとても無理だと思った」(29歳・男性)

「母子家庭だったから、相手の円満な家庭を見ているうちに、夫とか父親のイメージが持てないまま結婚すべきじゃない気がした」(33歳・男性)

「今までの自由な生活を失うのかと思うと、やりきれなくて彼女と距離を置いてしまった」(48歳・男性)

■マリッジブルーになる理由とは

 マリッジブルーになる主な理由は、プレッシャーと疲れ。結婚となると、単なる恋愛関係とは違い、お互いの両親を巻き込むことになり、相手の家族への責任も生じる。また、夫婦になることを誓うに当たって、「自分にできるのか」、「後悔するんじゃないか」と自分の決断に自信が持てなくなる。また、実際に結婚するとなると、2人で一緒にやらなければいけない実務的なことが一気に増える。親類縁者にあいさつをしたり、法的な書類を用意したり、新居を探したり。

 結婚式の準備も、なかなか大変だ。招待者リストの作成、招待状の作成と発送、ドレスの手配、席次表の印刷、式場の手配、ビデオ撮影、両親への手紙の文面作成、友人への二次会幹事の依頼、ウェルカムボードの作成……。これらの雑務に取り組む際、カップル間の意見の違いや不公平感があらわになるケースも。

 マリッジブルーが女性に多いとされてきたのは、特に昭和の時代までは女性のほうが結婚による環境の変化が大きかったから。一方、近年は経済不安などから男性のマリッジブルーも増えているようで、注目されるようになった。

■マリッジブルーへの心構えと対処法

 基本的にマリッジブルーは、結婚式が終わってしまえばスッと消えることが多いようだ。不安や疑念のドツボにハマってしまっては、ただでさえ慌ただしいのに疲れを助長するだけ。2人そろってマイナス思考に飲み込まれないため、できることを紹介しよう。

●マリッジブルーに対する心得3つ

(1)1人で抱え込まない。1人で悶々としていると、悪いほうへ考えがちだ。

(2)期待しずぎず身を任せる。相手に期待ばかりしていると、現実は「アレもしてくれない、コレも足りない」と減点法思考になってしまう。

(3)自分と同じように、相手もマリッジブルーになっている可能性があることを頭に入れておこう。誰だって、生活に大きな変化が訪れるときは不安定になる。

●マリッジブルー解消のためにできること3つ

(1)まず、誰かに話を聞いてもらうのが有効。できれば気持ちを理解してくれる親や既婚の友達がオススメだ。共通の友達夫婦がいれば、カップルそろってアドバイスをもらうのもいい。

(2)また、自分の時間を作ろう。結婚が近づくと、頭の中がそれだけになりがち。趣味に没頭する時間をもうけたり、楽しい映画を見たり。家にこもるのではなく、外出して気分をリフレッシュすると冷静になれる。

(3)大事なのは、相手と向き合うこと。自分が不安に感じていること、今の正直な気持ちをぶつけてみるといいだろう。ただし、相手もストレスを感じているかもしれないので、一方的にまくし立てるのはNG。「聞いてくれてありがとう。少し気が楽になった」などと思いやりの言葉も忘れたくない。

■まとめ

 結婚は一大イベントだが、ゴールではなく、その先に長く続く夫婦生活の通過点でしかない。その後にはもっと2人で力を合わせて乗り越えなくてはならない出来事がやってくるはずだ。だからこそ不安にも懐疑的にもなるのだが、プロポーズを受けた感動や愛し合う気持ちを忘れるには、早すぎる。「どうにかなるさ」ぐらいの心構えで、生涯一度になるであろう婚前期間を楽しんでほしい。

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