■『サンデー・ジャポン』で“セクハラ被害”を告白

『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、若い頃の“セクハラ被害”を告白。当時の男性指導者にロッカールームで“だ~れだ?”と後ろから目隠しされ、その手が胸元までスライドしてきたことがあったという。

丸山 あの頃はサッカーがやれたらよかったんで、セクハラなんて気にしたことなかったんです。胸を触られたくらいで、そんなにシビアにならなかったし……。

■子どもにサッカーを教えたい

――では、引退を決意された理由は、なんでしょう?

丸山 ロンドン五輪のアジア予選で負った膝のケガの影響を引きずってしまって、イメージしたプレーができなくなっていたんです。その前の年に、澤さんが引退したことも大きかったですね。

――引退後、どのように生きようと思っていました?

丸山 バラエティが好きなんで、芸能界のお仕事はやりたいと思っていて。あと、子どもにサッカーを教えるというのは、使命でもあると思っています。

●平昌オリンピックにも挑戦

 一方で新たな挑戦も。日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟が、平昌五輪に向けてボブスレー選手の発掘を目的とした体力テストを9月に行ったが、丸山もそれに挑んでいる。

――冬の五輪に出場を?

丸山 もう一度、オリンピックに出たかったんです。でも、ボブスレーは膝の負担が大きくて。再び膝が痛くなって、お医者さんに“辞めたほうがいい”と言われて、泣く泣く諦めました。

――今後は指導者に?

丸山 物事を伝えるのが苦手なので、今は考えていません。リフティングはできますが、なんで他の人ができないのかが分からないんです。だから、指導者になるにしても、サッカー教室とか、日本のサッカー人口を増やしていけるような活動をしたいですね。

丸山桂里奈(まるやま・かりな)
プロフィール1983年3月26日、東京都生まれ。T163センチ。日本体育大学在学中の02年、代表デビュー。03年に女子W杯アメリカ大会、04年アテネ五輪に出場。05年に東京電力女子サッカー部マリーゼに加入し、08年の北京五輪で4位入賞。10年、米女子サッカーリーグのフィラデルフィア・インデペンデンスに移籍するも、同年、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースに移籍。11年女子W杯ドイツ大会の準々決勝で決勝点を挙げ、W杯優勝に貢献した。翌年、スぺランツァFC大阪高槻に移籍し、ロンドン五輪で銀メダルを獲得。16年、現役を引退した。日本代表として国際Aマッチ79試合に出場(14得点)。

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