社内恋愛はリスクを覚悟で!? 上司や同僚を落とすテクニックの画像
社内恋愛はリスクを覚悟で!? 上司や同僚を落とすテクニックの画像

 同じ職場で働く者同士が恋に落ちる「社内恋愛」。いつの時代も、社内恋愛を経て結婚に至るカップルは一定数存在している。多くの社会人にとって最も頻繁に顔を合わせるのは職場の同僚や上司のため、そこから恋愛や結婚に発展するカップルが現れるのは、当然の成り行きともいえるが、同じ職場で働いているがゆえ、色恋に絡んだトラブルが勃発したときに非常に厄介な面もある。社内恋愛にあたってくれぐれも気をつけたい事柄は?

■社内恋愛をしている人は少なくない!?

 内閣府が公表した「平成26年度 結婚・家族形成に関する意識調査 報告書」によると、配偶者・恋人のいる20~30代の男女に「現在の配偶者・恋人と知り合いになったきっかけ」を尋ねたところ、最も多く挙げられたのが「職場や仕事の関係」(男性22.8%、女性26.0%、男女合計24.5%)で、「学校」(男女合計17.4%)「友人や兄弟を通じて」(男女合計17.0%)を上回る結果であった。配偶者・恋人のいる20~30代男女のおよそ4人に1人が職場や仕事を通じて知り合った相手と恋愛や結婚に発展しているのである。

 また、2015年に国立社会保障・人口問題研究所が実施した「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」では、過去5年間に結婚した初婚どうしの夫婦のうち、見合い結婚は全体のうちわずか5.3%に過ぎず、恋愛結婚が87.9%を占めていたのだが、「夫婦が出会ったきっかけ」として「職場や仕事で」と答えた割合は28.2%と「友人や兄弟姉妹を通じて」の30.8%に次いで二番目に多い。

■社内恋愛のきっかけ

 職場や仕事を通じて知り合い、恋愛・結婚に発展するケースは少なくない(多い)わけだが、同じ職場で働く相手と交際に発展するのが「社内恋愛」だ。接する機会が多ければ、距離を縮めるきっかけも多く転がっており、またアプローチする際のきっかけも作りやすい、ということだ。

 社内恋愛のきっかけとして多いのは「飲み会」「同じプロジェクト」「指導」「仕事の相談」「共通の趣味」「休憩時間」「通勤」など。接する時間が長かったり、プライベートな会話をする機会があったり、とにかく“相手との距離が縮まること”がきっかけになる。

■職場に好きな人ができたときのアプローチ法

 同じ職場で働く人のことが気になる……となると、どうにかして相手に近づきたいところだが、そんなときに多くの人が使うのは、「食事に誘う」「飲み会やイベントで積極的に話しかける」「仕事の相談を持ちかける」「仕事だけではなく、プライベートな話もする」といった方法。“あるある”な方法ともいえるので、食事に誘われたり積極的に話しかけられたりすると、相手も「私に好意があるのかな?」と勘づきやすく、自分もまんざらでなければ良い反応を示してくれる(食事の誘いに積極的に乗るなど)、その気がなければそれとなく態度で示してくれる(LINEの返信が遅い、恋人がいることを話題にするなど)こともある。が、逆にあいまいな態度を取り続けてくる相手もいるので、そういう場合は自分に対する相手の気持ちの有無は、きちんと尋ねたほうがよいかもしれない。

■脈アリな行動

 好きな人が同じ職場にいるとなると顔を合わせる機会も多く、相手を観察しては相手が自分をどう思っているのか感触を確かめたい気持ちも湧いてくる。

 自分が好意を持っているかはさておき、「この人もしかして自分に好意を持っているんじゃないか」と思ってしまう相手の行動としては、「目で追う」「頻繁に話しかけてくる」「笑顔を向けてくる」「プライベートな話をしてくる」「恋人の有無を聞いてくる」「他の社員と態度が違う」「相談をしてくる」など。ただし、上記のような振る舞いを誰にでもしている人もいるので、自意識過剰にならないよう気をつけたい。

■社内恋愛で気をつけておきたいこと

 業務内容、職場環境、人間関係、待遇、忙しさ、有休の取りやすさなど、互いの仕事事情を把握しやすい社内恋愛。相手の立場や状況を知っているがゆえ相互理解が容易で支え合える……のであればいいのだが、トラブルの火種となるリスクも併せ持っている。社内恋愛のデメリット、そして実際に社内恋愛中の人は、どのようなことに気をつけておくべきなのだろうか?

●就業規則で禁じられているケースも

 社内恋愛に理解ある職場の場合、(旅行や遠出ができるように)一緒に有給休暇やリフレッシュ休暇を取らせてくれたりもするのだが、逆に「風紀や秩序を乱したくない」「トラブルを避けたい」といった社内恋愛はトラブルの元」といった観点から就業規則に「社内恋愛禁止」を掲げている会社もあるという。

 しかし恋愛はプライベートなことであり、会社が「社内恋愛禁止」の規則をもうけけることはできない。そのため、もし会社に「社内恋愛禁止」の規則が存在していたとしても、法律上は何の効力も強制力もない。もちろん従業員が「社内恋愛禁止」を破ったことが判明したとしても、それを理由に会社が従業員に何らかのペナルティを課すこともできないのだ。

 しかしながら、従業員が業務に支障をきたすような行為をしている場合(頻繁に離席を繰り返す、公私の区別がついていないなど)、会社が注意や懲戒処分を言い渡すこともできるので、社内恋愛中の人や近い将来その可能性のある人は、心に留めておくといいだろう。

■社内恋愛のデメリット

 社内恋愛にどんなデメリット(不利益や厄介事)が生じる可能性があるのかは、くれぐれも念頭に置いておきたいところだ。

「嫉妬」

 社内恋愛のデメリットとして、多くの人がまず最初に浮かべるのが「嫉妬」だろう。女性の場合は、恋愛相手が他の女性社員と楽しそうに話していた、後輩の女性社員に優しく指導していた、嫌いな女性社員と同じプロジェクトを手がけることになった……といった理由で嫉妬を引き起こすケースが多い。男性の場合、他の男性社員のことを褒めたり優しくしていたという理由での嫉妬に加え、自分より交際相手のほうが仕事ができる、評価が高い、という理由から嫉妬が生じるケースもある。

「噂話」

 社内恋愛禁止の規則がなかったとしても、公私のけじめをつけたい、注目されるのを避けたいなどの理由で、社内恋愛中の身であること公表しないカップルもいる。しかし、ささいな言動がきっかけで、あの二人はそういう関係じゃないのかと、噂話になってしまうこともある。社内で公認状態のカップルの場合も、いちいちその動向を観察され「どこどこで見かけた」「喧嘩したらしい」だのと噂話を立てられることもあるし、別れた後に「浮気が原因だったらしい」などとささやかれることもあるので要注意だ。

「別れた後も相手と顔を合わせる」

 社内恋愛をするにあたって覚悟しておきたいのが、同じ職場にいる以上、別れた後も顔を合わせるということだ。恋愛関係の「別れ」にはさまざまな形があるが、お互いに納得して別れ、気持ちの整理がついている……という場合ならまだしも(それでもつらいことだってある)、片方が別れに納得していない場合(別れたと思っていない場合もある)や、浮気発覚が原因などで後味の悪い別れ方をした場合、お互いが憎しみを抱えている場合であっても、どちらかが会社を辞めない限り、別れた後も顔を合わせ続けるのである。部署などが違っても元恋人の近況(結婚するらしい、など)はどうしても耳に入ってくる。さらに、別れ話がこじれた結果「職場であることないこと言いふらされた」「写真をバラまかれた」など、別れた後もトラブルが続くこともある。

社内恋愛がバレる原因

 ちなみに、隠しているにもかかわらず社内恋愛がバレてしまう原因に多いのが、「SNS投稿」「一緒にいるのを見られる」「アイコンタクト」「おそろいグッズ」「噂」である。本気で隠しておきたいと思っているのならば、SNSに同じ場所を撮影した写真を投稿する、おそろいグッズを身につける……という行動は慎むべきで、あらかじめ二人の間で話し合って決めておいたほうがいいだろう。とりわけ恋愛初期はお互いにテンションが上がりがちだが、見られてしまった後で「しまった!」と気づいても遅いし、「人の口に戸は立てられぬ」なので、くれぐれも慎重に行動したい。

まとめ

 心理学には「単純接触効果」という心理学用語もあるように、そもそも人間は接する機会の多い相手に好意を抱きやすい生き物なのであって、だから「社内恋愛」が発生するのは必然ともいえる。社内恋愛をすることになったときは、注意すべき点、相手に配慮すべき点を踏まえたつつ、楽しみたいところだ。

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