朝日杯フューチュリティSは舞台を阪神に移したばかりなので、過去のデータが使いづらい。臨戦過程など使えるもののみ使っていくしかない。前走クラス別で見るとオープン特別を使ってきた馬が[0・0・1・22]と中途半端な存在であり、それよりは500万条件を使ってきた馬のほうが良い。500万条件組は[5・1・4・35]なのだが、馬券に絡んだ10頭はすべて7番人気以内。ファンが簡単に分かる好素質馬でないと上位に食い込んでくることはできない。もちろん勝ってくることが前提だが、前走時点での人気も必要で、できれば1番人気、少なくとも2~3番人気で勝ってきてほしいところだ。

 前走重賞組は[4・9・6・67]。もちろん負けてきても問題はないが、前走5着以下の馬は[0・1・0・31]で11年のマイネルロブスト(2着)以外全滅。重賞組については前走3番人気以内かつ4着以内くらいの感じできてほしい。妥協して前走4番人気以内かつ5着以内といったところだ。2歳戦はレース体系が徐々に変わっていてオープン特別から重賞への昇格もあったが、基本的にはこの線を押さえておけば良いだろう。

■能力の高さと競走意欲を感じるステルヴィオ

 今回は京王杯2歳Sの上位馬も多数登録しているが、距離延長で外回りのG1となると、やや不安がある。マイル以上の重賞から来た馬ということで、サウジアラビアロイヤルカップ組を重視したい。ただ、当時の1、2着を入れ替えて◎ステルヴィオ○ダノンプレミアムとしたい。

 当時の展開は前半の4ハロンが46.1秒、後半が46.9秒でやや前傾の平均ペースなのだが、5ハロン目に12秒2と緩むところがあった。ここで息が入ったぶん○は勝ちきれたし、1馬身3/4差の2着だった◎は追い込みきれなかった。

 ◎は母の父ファルブラヴで、いわゆる「キレるタイプ」ではないと見る。それでいて稍重馬場で33.5秒という脚を使ったことは評価できる。またそれまで4角3番手や4番手といった競馬をしていた馬が16番手から追い込んだことを考えると、能力の高さと競走意欲を感じる。

 昨年のサトノアレスのようにマイルの500万特別を勝った馬がいれば穴になりうるのだが、そういう登録馬がいない以上、さらに重賞組は有利だ。

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