モリカケ問題から不倫騒動まで…現役女性議員秘書が語る「政界のウラ側」

 モリカケ問題から暴言事件、政界再編を引き起こした不倫騒動から総選挙まで。荒れに荒れた政界のウラ側!

【座談会メンバー】
●神澤志万…20年以上永田町で働く現役政策秘書。著書『国会女子の忖度日記』が絶賛発売中。
●赤坂美附(仮名)…与党系施設秘書。
●永田町子(仮名)…野党系公設秘書。

――2017年も、あとわずかとなりました。今年の政界を、現役秘書の皆さんに振り返ってほしいと思います。

神澤志万(以下、神澤) まずは、10月の総選挙ですかね。今回は本当に予測不能なことが多くて、いつも以上に疲れました。日程も急に決まったし、希望の党と立憲民主党という新党もできましたね。

永田町子(以下、永田) 希望の党の動きは本当に分からなかったけど、前原さん(誠司、前民進党代表)の動きは、それ以上に読めなかったですね。

――前原氏は9月に第三代民進党代表に就任しましたが、すぐに山尾志桜里議員の不倫疑惑が出て、気の毒な船出ではありましたが。

赤坂美附(以下、赤坂) で、衆議院解散後、いきなり、希望の党への合流発表でしたからね。

■総選挙は自民党も大慌て

神澤 でも、一時は、自民党の先生たちも「大連立!? いや、政権交代もある!?」と大慌てでしたよ。すぐに小池さんの“排除発言”で、希望は力を失いましたけど。

永田 小池さんの排除発言はダメでしたね~。でも、若狭勝さんはもっとダメ(笑)。

神澤 ですね。選挙前の若狭さんの「今回の選挙では政権交代は無理」発言で、士気は相当ダウン。あと、そもそも候補者の選び方がダメでしたね。議員としての資質ではなく“お友達”から選んでいるんですもん。政権交代できる勢いがあったのに、全部ブチ壊し。

永田 小池さんや若狭さんが候補者に“上納金”を要求したのも理解できない。額は500万とも700万ともいわれていますが、「とにかく早く金を持ってこい」だったそうで。3000人近く集まった小池さん主宰の「希望の塾」とかで、お金はあるはずなのに。

赤坂 舛添さん(要一前都知事)もセコかったけど、小池さんも自分のお金は出さない。ケチですね。

■立憲民主党の枝野幸男代表は小沢一郎氏が嫌い!?

――総選挙では立憲民主党に風が吹きましたね。

永田 確かに躍進しましたけど、次回の選挙では、もうダメになると思いますよ。

赤坂 女子高生が“エダノン”と呼んでいるなんて記事も見ましたが(笑)、枝野さん(幸男、立憲民主党代表)、身内にもけっこう嫌われているんですよね?

永田 そうなんですよ~。彼、大人げないというか、小さいというか。枝野さんは小沢一郎さんがとにかく大嫌いで。それは過去に小沢さんに冷たくされたことが原因なんですが、逆襲なんでしょうね、小沢さんの息が少しでもかかった人だと、徹底的に潰そうとする。

赤坂 小さいな~。

神澤 立憲民主党は秘書からの評判も良くないですよ。国会質問の草案づくりを任せられることが秘書採用の条件だそうです。政策秘書といっても、実際に質問を作れる秘書はほぼいませんからね。今回、他にないから泣く泣く立憲民主党に行った秘書も多くて、「最も秘書になりたくない政党」と言われています。

■パワハラ問題の豊田真由子氏は落選

――今年は、不祥事も多かったですね。まず、大きな話題になったのが、「このハゲーーーッ!」暴言の豊田真由子氏。総選挙では予想通り落選しましたが。

神澤 でも彼女は、2万票以上も獲得しているんです。そんなに豊田さんに入れる人がいるなんて信じられませんが、まあ、知名度だけで投票する有権者もいますからね。

赤坂 実は豊田さんの今回の選挙は、広告代理店がプロデュースしたんですよ。報道されたように、彼女のパワハラによって秘書もみんないなくなって、そうしたところに頼むしかなかったそうです。国会議員として、初の試みじゃないかな。

永田 へぇ~。それにしても、“ミュージカル調の叱責”とか最高でしたね(笑)。永田町では豊田さんの暴言や奇行は有名でしたけど、あそこまでとは。

赤坂 確かに。でも今回は、ICレコーダーが大活躍でしたね。

神澤 私も録ってたことありますよ。メディアに流すためじゃなくて、自分の身を守るためですが。

赤坂 なるほど。辞める際に揉めたら、「議員は私に、こんな暴言を吐いていた」と証拠を出す感じですね。

神澤 そうです。私は、「このハゲーーーッ!」をテレビで聞いたときは、面白いより、むしろ懐かしいなあと感じたんです。

赤坂 神澤さんも怒鳴られていたということですか?

神澤 そうです。怒鳴る議員なんか、いくらでもいますから。

永田 そうそう。暴言を吐いたり、車の運転席を後ろから蹴ったりする議員なんて、いくらでもいますよね。

赤坂 ああ、車の後部座席から運転席を蹴る人、いますね~。亡くなられた鳩山邦夫さんとか、片山さつきさんとかね。

永田 暴言で言うと、最近、自民党の石破茂さんを「犯罪者」呼ばわりして、謝罪した日本維新の会の足立康史議員の裏話を聞きました。

赤坂 足立さんは、ちょっとひどいですよね。

永田 ですね。でも、あれ、実は“キャラ”でやっているみたいで。暴言を発した国会の後、維新の幹部に「これで良かったですか?」って、うれしそうに確認していたそうで。

赤坂 なんとも…。

永田 豊田さんで思い出しましたが、立憲民主党に行った阿部知子議員ですが、顔の作りが豊田さんに似ているとかで、選挙区の神奈川の有権者からクレームがあったそうですよ。

赤坂 とばっちり(笑)。

■不倫騒動で話題の山尾志桜里議員は…

――豊田氏と同い年で、東大の同期の山尾氏は、不倫騒動で話題になりました。

赤坂 彼女は、国会では嫌われてなかったし、不倫騒動にもめげずに当選したまではよかったですよね。でも、“疑惑のお相手”の倉持弁護士を政策顧問にしたのは、どうかなあと。

神澤 危機管理能力がないですよね。「やましいところはない」と言いたいんでしょうが、逆効果。

赤坂 ですね。倉持弁護士は奥さまと離婚するそうですしね。

永田 ちなみに、倉持弁護士は、山尾さんの旦那にそっくりだそうですよ。ああいう顔が好きなんでしょうね(笑)。

赤坂 でも、山尾さん以外にも、噂されてもしょうがない距離感の議員と秘書って、いますよね。

神澤 います、います。議員会館のソファで寝転んでいる秘書とか、おかしいですよね。先輩から「あの人は議員の愛人だから気をつけてね」って教えてもらったことは何回もあります。

永田 山尾さんに話を戻すと、彼女は民進党結成時に政調会長に抜擢されたんですが、あの辺りから変わっちゃった。

神澤 そうです。威張り出した感じがします。

永田 政調会長はとても重要な役職なのに、若くて知名度だけで就任したから、勘違いしたんでしょうね。

■永田町は不倫のハードルが低い!?

――でも、国会では不倫が多いですよね。中川俊直氏の重婚疑惑なんて、普通では考えられないことも。

神澤 そもそも永田町は、不倫のハードルが低いというか、緩いんですよ。最近はさすがに、問題になるので“自粛ムード”ですが。

赤坂 特に選挙中、議員はムラムラするそうで、秘書とそういう関係になる人もいます。

永田 赤坂界隈での居酒屋の飲み会で、堂々とチューしてる、政界の不倫カップルもいますよね。

神澤 たまにいますね。それよりも考えられないのが、“夜のお相手込み”の条件で公設秘書を募集している議員事務所です。

――ええっ!? そんなの、今でもあるんですか?

神澤 ありますよ。もちろん、それは明記されているわけではなく、口頭で言われるんですが。

――一般の感覚からすると、とんでもないセクハラですね。

神澤 本当ですね。でも、女性の公設秘書は少ないから、どうしてもなりたい人は応じてしまうかも…。

■気になる秘書の年収は!?

――皆さんの待遇は、どんな感じなんでしょうか?

赤坂 私は定時で帰りたいので、私設秘書がいいですが、私設はお給料が安いですから、公設になりたい人は多いですね。

――ぶっちゃけ、お給料はどのくらいなんですか?

赤坂 まあ、私設の場合は高くても年収500万円はいかないのではないでしょうか。私も300万円くらいですね。

――神澤さんは政策秘書ですね。税金でお給料が支払われる公設秘書(政策、第一、第二)のうちで最もお給料が高くて、就任するのにもさまざま要件があるんですよね。

神澤 年収は800万円くらいでしょうか。確かに政策秘書はお給料は高いんですが、深夜、時間外、休日労働の割増賃金や、帰宅が遅くなったときのタクシー代や宿泊代なども一切出ませんから、決してウハウハではないですよ。それに、ボスが落選や引退などで議員でなくなれば、自分も失職しますから、貯蓄もしないと不安です。

――なるほど。永田さんはいかがですか?

永田 第一、第二秘書は特に資格はないので、日本国籍があって議員が決めれば就任できます。でも、やっぱり勤務時間は不規則ですし、立場は不安定なのは政策秘書と同じです。

神澤 秘書の採用条件に、「言うことを聞きそうな人」というのがあるんですよ。それは、言われたことをちゃんとやるという一般的なことではなく、黒い物でも議員が白だと言えば、自らも白として物事を進めることです。議員の行動として“おかしい”と感じられるものであっても、命令をされればその通りに動く、それが「言うことを聞く秘書」。でも、そういう秘書は、賄賂や不正会計処理などに巻き込まれてしまうこともあるんですが。

■安倍晋三総理の妻、昭恵夫人は“悪魔”?

――恐ろしい…。さて、今年は安倍総理夫妻も何かとお騒がせでした。

神澤 官僚たちは総理よりも奥様の昭恵さんに怒っていると聞いています。特に財務官僚など、何かにつけて彼女に呼ばれ、「これを調べておいて」とかアゴで使われるそうで、「なんで、昭恵さんに仕えなくてはならないのか」と怒っているそうです。

永田 陳情とか、なんでも聞いちゃうみたいですね。それを官僚に気軽に「やっておいて」と投げる。でも、総理の妻だから、ぞんざいには扱えない。

赤坂 それが忖度ですね! 森友学園問題なんて、まさに、その構図ですよね。

永田 昭恵さんはいわゆる“天然”で、無邪気にそうしたことをしちゃうから、巻き込まれる官僚からしてみれば“悪魔”だと。そういえば夫婦仲も最悪だとか。

赤坂 みたいですね。家でも、まったく会話はないそうです。外遊などで2人が仲睦まじく腕を組んで政府専用機に乗って行く場面がよくありますが、機内に入るとすぐに手を離し、バラバラになるそうです(笑)。

■小泉進次郎議員は大人気!

――片や、小泉進次郎議員は総選挙でも大活躍でした。

永田 秘書からの人気も抜群です。やっぱり格好いいと。でも、少し背が低い(笑)。

神澤 選挙応援のときは、候補者の名前が覚えられないらしく地元のおいしいものとかの話ばかりしているそうです(笑)。あと、さすがに気の毒なので名前は出せませんが、お騒がせ系の女性議員の足が臭い件をネットニュースのコラムでチラッと書いたら反響がありましたね。短い会議ならいいんですが、長いときに靴を脱がれると、隣の議員が顔をそむけるほどだそうで。

永田 嫌われている議員で言うと、断トツで蓮舫さんですね。永田町、霞が関で蓮舫さんを好きな人は一人もいないですよ。界隈のタクシーの運転手さんも、彼女の乗車を断るとか。

――さまざまな話で盛り上がりましたが、最後に神澤さんに締めてもらえればと思います。

神澤 不祥事や良からぬこともありますが、国会は国民の皆さんの鑑です。政治を変えたいのであれば、ぜひとも投票にいらしていただきたいと思います。

――今日は、ありがとうございました!

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