●夏のお宮参りの注意点

 暑い夏の時期にお宮参りを行う場合、さまざまな注意・対策が必要となってくる。

対策方法その1:お宮参りの日程を延期する

 上の項目でも触れたが、お宮参りは、必ず赤ちゃんの生後1か月前後で行わなければならないというものではなく、「赤ちゃんとお母さんの体調が良く、過ごしやすい季節の天候も良い日」を選べばよいのである。だから、夏のお宮参りは断念して涼しくなるまで待つ、というのもひとつの手である。

対策方法その2:記念写真の前撮りのみを行って、お宮参りは延期する

 夏が過ぎて涼しくなるのを待っていると「赤ちゃんが大きくなってしまうのが気になる」「100日やハーフバースデーのお祝いと重なっちゃうのはちょっと」と思う人もいるかもしれない。そういった場合、お宮参りは延期しても、記念写真は生後1か月前後のタイミングで写真スタジオなどで前撮りしておくという方法がある。実は、夏に限らずお宮参りと写真スタジオでの撮影を別日に行う家庭は少なくなく、そのほうが1日における赤ちゃんやお母さんの負担は減るというメリットがある(後述するが、赤ちゃんの記念写真を撮るのは楽ではない。下手をすれば1日がかりになってしまうこともある)。

対策方法その3:暑さ対策を万全にする

 そもそも赤ちゃんは、大人と比べて暑がり。だから夏にお宮参りを行う場合は、“夏の暑さ”から赤ちゃんを守るための対策が必要になってくる。タクシーを利用する、近所の神社を選ぶなど、炎天下での移動は極力短くしたい。

 移動時は通気性のよいベビー服を着せ、到着後、祈祷や写真撮影のとき「だけ」着物やベビードレスなどお宮参り用の衣装を着せ、終了したらまたすぐに着替えさせたい。汗対策、冷房対策として着替え、タオル、おくるみを忘れずに持参し、水分補給はこまめに行おう。また、赤ちゃんだけでなく、両親や祖父母も暑さでバテてしまわないよう、夏用スーツ、ワンピースを着用する、水分補給を行うなどの対策をしたい。

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