■双子を授かりたい!というあなたへ

 自然妊娠で一卵性双生児を授かる確率は、約0.4パーセントといわれる。これは人種にかかわらずほぼ一定だ。一方、二卵性双生児を授かる確率は人種により若干異なり、日本人は一卵性双生児を授かる確率よりも低く、約0.2~0.3パーセントと言われている。

 双子を産みたい!と思っても、子どもは“授かりもの”と言われる通り、妊娠時にそれを狙って授かることは基本的には難しい。これは男女を産み分けたいという場合も同様だ。だが、二卵性双生児を授かる確率が比較的上がる条件が存在する。それは不妊治療時だ。

 排卵障害による月経異常がある女性、または排卵はしているが排卵日が定まっておらず、「タイミング法」での妊娠がうまくいかない人などを対象に行われる「排卵誘発法」がある。この排卵誘発法を行うことで一度に複数の卵胞が発育して排卵されることがあるため、その結果、同時に2人以上の子どもを妊娠する確率が高くなる。

「高齢出産の人に双子が生まれやすい」などの噂を耳にしたことがあるかもしれないが、これはおそらく、上記のように不妊治療において「排卵誘発法」が行われ、その結果、多胎妊娠が起こるためであろう。これはあくまでも不妊治療の結果でしかなく、産み分けとはまったく異なるものだ。

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