黒いサンタクロースとは!? 「クリスマス都市伝説」徹底検証!

 クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う日として知られている。しかし、実際はイエス・キリストの誕生した日は諸説あり、12月25日が祝祭の日となったのも、キリスト教以前のさまざまな宗教や伝承などと習合したからだという。

「そんなクリスマスの起源の一つに、古代ローマの風習で『土星神サトゥルヌス』を奉る『サトゥルナリア祭』というものがあります。この祭りは12月17~23日に行われていたもので、この神は自分の子どもを次々と食い殺したという逸話でも知られています。その他に、ケルト神話の神であるオーディンもサンタクロースのモチーフとなったという説もあります。オーディンは8本足の馬やトナカイが引くソリに乗って空を駆け、煙突から家に入り、贈り物を届けるなどの逸話があります。サンタクロースのイメージは、ここから採られているのは間違いないでしょう。ただ、オーディンは死を司る荒ぶる神でもあるので、サンタクロースの持つ“優しいお爺さん”というイメージとは真逆です。現在のサンタクロース的なイメージは、19世紀になってからキリスト教の聖人・ニコラウスと、異教の神々の伝説が混ざり、出来上がったんです」(世界の神話や伝承について詳しい民俗学者)

■恐ろしい怪物がやって来る!?

 ヨーロッパの一部では、そんなサンタクロースとともに、恐ろしい怪物がやって来るという伝説がある。「クリスマスにやって来て悪い子どもに警告し、罰を与えるクランプスという化け物がいます。ヨーロッパの中部では、クリスマスに怪物に仮装した若者が子どもの家を訪れて驚かせるという行事も行われています。さらには聖ニコラウスの同行者として、クネヒト・ループレヒトという魔物の伝承もあります。彼は黒いサンタクロースとも呼ばれ、悪い子どもを罰するという役割を持っています」(前同)

 欧米では実際にクランプスや黒いサンタクロースは都市伝説となり、それを題材としたホラー映画も作られている。その背景には、クリスマスは酒や薬物で正気を失った人が、凶悪な犯罪を犯すこともある危険な日でもあるため、浮かれすぎないための注意喚起という側面もあるだろう。クリスマスに浮かれてハメを外しすぎると、怪物や魔物、そして予想もしないような危険があなたのところにもやって来るかもしれない。くれぐれも、お気をつけあれ。

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