追悼・野村沙知代さん、愛すべき「ドーベルマン伝説」の画像
追悼・野村沙知代さん、愛すべき「ドーベルマン伝説」の画像

 元プロ野球監督・野村克也氏の妻でタレントの野村沙知代さんが、12月8日に急逝した(享年85)。「“サッチー”の愛称は、実は中居正広が名づけ親。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)での共演時、中居クンがそう呼んで広まり、愛称として定着。以来、中居クンには感謝し続けていたそうです」(芸能記者)

■麻雀名人戦の賞金100万円をタクシーに!

 強烈な毒舌キャラで世間を賑わせたが、その豪傑ぶりは本誌主催の「麻雀名人戦」でもまったく変わらず。当時を知る週刊大衆編集部OBは、サッチーが参加した大会を、こう振り返る。 「プロ雀士や腕の立つ作家など、錚々たるメンバーが卓を囲む中でも、まったくビビらない。とにかく牌を切るのが早くて、対戦相手がゆっくりしていると、“お金もかかってないのに、そんなに長いこと考えたり、トイレに行ったりしてんじゃないわよ”と一喝。周囲は萎縮して、完全に彼女のペースでしたよ(笑)」

 こうして優勝したサッチーは見事、“第27期名人”に輝き、賞金100万円をゲットした。しかし、その後に大事件が起きた。「帰る途中に、その100万円を紛失してしまったようで、“アナタたちがお金を取り戻したんでしょ!”と編集部に電話がかかってきたんです」(前同)

 どうやら帰りのタクシーに置き忘れたもよう。「タクシー会社に電話したら、100万円が忘れ物として届けられており、無事、サッチーのもとに戻りました。普通の人なら、そんな大金は絶対、置き忘れたりしないけどね(笑)」(同)

■野村克也と楽天の三木谷浩史社長を引き合わせ…

 一方、家庭では“内助の功”を発揮。「夫には“アナタは監督以外やらなくていいから”と、電話1本すら取らせず、3000枚以上に及ぶ年賀状も、すべて沙知代夫人が毛筆で書いていました。克也氏が楽天の監督に就任したのも、沙知代夫人が三木谷浩史社長に引き合わせたのが、きっかけだそうです」(スポーツ紙記者)

 また、野村元監督も生涯、沙知代さんを愛し続けた。著書『女房はドーベルマン』でのサッチー秘話について、本の編集スタッフはこう語る。「“沙知代はドーベルマン”という野村元監督のひと言からタイトルが決まりましたが、“ドーベルマンは怖く見えるが、情に厚い、主人を裏切らない犬なんだ”というのが、真意なんです」

 ご冥福をお祈りします。

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