竹内涼真だけじゃない! 朝ドラ『ひよっこ』で“熱かった俳優”を振り返るの画像
竹内涼真だけじゃない! 朝ドラ『ひよっこ』で“熱かった俳優”を振り返るの画像

 近年、NHK連続テレビ小説の注目度が上がっている。最近は視聴率20%オーバーは当たり前になっているが、これは朝8時からの放送のみの数字で、昼12時45分からの再放送やBSでの1日に2度の放送、録画派やNHKオンデマンド視聴者を加えると、その数はもっと大きいものになるだろう。2017年の上半期に、有村架純(24)がヒロインをつとめた『ひよっこ』も高い視聴率を残して、ネットでも連日、話題となっていた。

 これだけ注目されるドラマ枠なので、毎回売れっ子俳優を輩出しているが、『ひよっこ』で一番ブレイクしたのは誰だろう? 17年の締めくくりとして、個人的なランキングを決めてみた。ちなみに主役の有村架純はもともと人気女優だったので、ここではランキング圏外とした。

 まずは第5位。ヒロインみね子の親友である時子を演じ、最初から最後まで出ずっぱりだった佐久間由衣(22)。みね子をしのぐ“かわいい女の子”という大役を、見事に演じきった。芯は強いけれど実は繊細。そんな佐久間演じる時子のとりこになったファンも多いはずだ。

 そして、みね子の住むあかね荘の住人である早苗を演じたシシド・カフカ(32)が、堂々第4位だ。ミュージシャンとして活躍する彼女は、芝居もなかなかのもので、女優として多くのドラマで活躍している。シリアスさとユーモアを同居させられる彼女の演技は、これからもいろいろなところで見られることだろう。

 第3位は、みね子のハートを射止めた、ヒデ役の磯村勇斗(25)だ。放送回を重ねるごとに存在感を高め、みね子を見る視線のセクシーさに、心をときめかせた女性も多いのではないだろうか。

■『わろてんか』はやっぱり高橋一生!

 第2位は、澄子を演じた松本穂香(20)を推したい。女子工員が暮らす乙女寮のほかのメンバーは、それぞれキャリアのある女優だったが、登場時には、松本はほぼ無名。同じメガネっ娘キャラとして、15年下半期放送の『あさが来た』に出演した吉岡里帆(24)が活躍していることもあり、同様に注目された。彼女のキャラクターと演技力は見事なもので、現在はドラマ出演も急増中。今後が楽しみな一人だ。

 そして第1位。このドラマでもっともブレイクしたのはズバリ、みね子の最初の恋人である島崎純一郎を演じた、竹内涼真(24)ではないだろうか。竹内は、ドラマ開始前からすでに注目の若手俳優だったが、同時期に放送されたドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)も話題で、17年に最もブレイクした俳優といえる。みね子との身分違いの恋は切なくてジーンときたが、その後、再登場がたった一度だったのが残念だ。

 とはいえ、悲しい別れのシーンがあったおかげで、島崎もただの男前で終わらず、視聴者の心にいつまでも残るキャラクターとなった。もうひと波乱起こしてほしかったという思いも込めて、第1位に選びたい。おめでとう!

 15年下半期の『あさが来た』のディーン・フジオカ(37)、16年上半期の『とと姉ちゃん』の坂口健太郎(26)のように“ヒロインと結ばれない男こそ要注目”、というのは近年の朝ドラトレンドかもしれない。

 現在、放送されている『わろてんか』では、高橋一生(37)がまさにそのポジションだ。てん(葵わかな/19)の旦那役である松坂桃李(29)にはもちろん注目だが、注目度では高橋のほうが一歩リードしているかも?(半澤則吉)

朝ドラ批評家半澤の朝ドラブログ
http://blog.livedoor.jp/hanzawanoriyoshi/

本日の新着記事を読む