ファミコン芸人・フジタさんとの対談・後編です(前半はコチラ)。ご自宅に2万本以上のゲームソフトを所蔵しているフジタさん。そんなゲームの館にお伺いして、フジタさんがいつも寝ているお布団の上でトーク? ムラムラしてきた私は、ついにフジタさんに「ヤラせて」と、お願いしてしまったんです。
■『マリオブラザーズ』をプレイ
ゆま「まずは何からヤリますか? 2人プレイできるゲームがいいですよね」
フジタ「『マリオブラザーズ』はどうですか?」
ゆま「マリオなら任せてください。あれ? でも、スーパーマリオって2人プレイできましたっけ?」
フジタ「いえ、これはただの“マリオブラザーズ”です。土管から出てくる敵を床の下から突き上げて、気絶させます。そして気絶した敵を蹴れば倒せます。敵を踏むのではないですよ」
ゆま「へえ~。じゃ、カセットをセットしてから……早っ!! 一瞬でタイトル画面がつきましたね」
フジタ「今のゲームはタイトルが出るまでのロード時間も長いですもんね。これもファミコンの良さです」
ゆま「おお、感動する~」
フジタ「協力プレイで敵を倒しましょう。あ、画面上にある“POW”はむやみに叩かないでくださいね」
ゆま「なぜですか?」
フジタ「それを叩くと、画面上の敵が一気に気絶する一方、すでに気絶している敵は起き上がるんです。つまり今、ゆまさんは気絶している敵を蹴ろうと向かっていますよね」
ゆま「はい。任せてください」
フジタ「ここで僕が“POW”を叩くと……ほら、敵が起き上がって、ゆまさんのマリオが死にました」
ゆま「最悪~!」
フジタ「すみません」
ゆま「もう、違うゲームをします。これ、面白そう。『アイスクライマー』」
フジタ「1985年に発売された人気ゲームです。やり方は簡単。上下スクロールのステージを、ひたすら頂上を目指して登っていけばいいだけです」
ゆま「それなら楽勝ですね。今度こそ協力プレイでお願いしますよ!」
フジタ「はい……ゆまさん、一段も登れませんね」
ゆま「何コレ? ボタン操作が難しい。全然、飛んでくれない」
フジタ「そうなんです。このゲームは、ジャンプの操作が難しいんです」
ゆま「もう、やめた~! 次はコレ。『トランスフォーマー コンボイの謎』」
フジタ「あ~、伝説のクソゲーですね。これは1人プレイなんで、どうぞ、ゆまさんがやってください」
ゆま「よし、頑張るぞ。ゲームスタート! ……え? ヤラれてゲームオーバー……? いつ?」
フジタ「始まって2秒で死ぬゲームなんですよ、これ」
ゆま「なんで死んだの?」
フジタ「よく見てください。敵のミサイルが飛んできているんです。後ろの背景とミサイルの色が同じなので、まったく見えないんですが……」
ゆま「嘘でしょ? こんなの、ゲームじゃないよ。フジタさん、やってみて」
フジタ「いいですよ。僕はノーダメージでクリアできますから」(しばし、観戦)
ゆま「すごっ。ユーチューブで何度か見ていますが、やっぱりうまい。ボタンの連打もすごいですね」
■難しいゲームをクリアしてユーチューブに投稿
フジタ「まあ、昔のゲームは本当に難しいんですよ。というのも容量も少ないので、そんなに複雑に作れない。かといって当時、小学生たちは1年に1本か半年に1本ぐらいしかゲームを買ってもらえなかった。そうなるとメーカー側も、子どもたちに1年間は楽しんでもらうため、ゲームの難易度を上げていたんです」
ゆま「そっかぁ。簡単にクリアできちゃったら、損した気分になるんですね。そんな難しい昔のゲームもフジタさんはどんどんクリアして、今、ユーチューブに投稿していますもんね」
フジタ「はい。いろいろと挑戦しています」
ゆま「それが今のファミコン世代の方の間で大人気。やっぱり子どもの頃に、どうしてもクリアできなかったゲームのエンディングを見せてもらえるのって、うれしいんだと思いますよ」
フジタ「そう言っていただけると、本当にありがたいです」