■『世界の果てまでイッテQ!』などにも踏襲され…

 さらにウンナンは、98年に念願のコント番組『笑う犬の生活-YARANEVA』(フジ系)を開始、大当たりした。「制作側としては、ウンナンはどんな番組にもハマりやすいマイルドな安定感があるため、番組に起用しやすいし視聴者も安心できる。それが今の『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)や、『ヒルナンデス!』(同)にも踏襲されています。対照的にダウンタウンは個性が強く、“彼らにどんな番組がハマるのか”模索して定着せず、短期打ち切りとなる時期が続きました」(前出のラリー氏)

 だが、松本は『人志松本のすべらない話』(フジ系)や『IPPONグランプリ』(同)で新たなお笑いシステムを開発するなど、「お笑い好きにウケる番組を作り、お笑いをディープに突き詰めている」(前同)と言われ、決して“明暗”の暗に陥ったわけではなかった。要は、両コンビの住み分けがより明確になったのだ。

「今回の『紅白』VS『ガキ使』だって、本人たちはまったく意識しておらず、松本の発言はリップサービスでしょうね。ステージが違うんですから。ただもし、内村が紅白に自身のコント番組『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK)をそのまま取り入れるなら、火花が散るかもしれません。当時、『ごっつ』と『やるやら』で、しのぎを削る戦いをしたように、ね」(前出の佐藤氏)

 2017年の大みそか対決が楽しみだ!

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