和食以外が上位に!? 全国で聞いた「好きなおせち料理」ランキング!の画像
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 ついに迎えた2018年。忘年会や大掃除など、年末がバタバタする分、お正月はおせちをつつきながら、のんびりと過ごしたいものだ。

 おせちとはもともと、正月三が日は、主婦を家事から解放するという意味があり、作り置きのできる料理が中心になっている。しかし現代では家庭で作ることは珍しく、デパートや有名な料亭、あるいはネット通販などで購入する家庭が多い。伝統的な和風のおせち以外にも、最近は洋風や中華など、バラエティに富んだおせちもあるようだ。

 いろいろな料理が入っているところも魅力のおせちだが、それだけに好き嫌いも多いのではないだろうか。そこで今回は、全国の20~80代の男女計200名に「一番好きなおせちの料理」を聞いてみた。”おせち総選挙”で、1位の栄冠をつかんだのは!?

 第5位(5%)は“黒豆”。黒豆は大豆の品種の一つで、動脈硬化や高血圧の予防に効果があるとされるアントシアニンが豊富に含まれている。また、「まめ」は丈夫さや健康を意味する言葉で「まめに働く」などの語呂合わせから縁起物とされているので、働き盛りの男性は体のためにもぜひ食べておこう。

 第4位(6%)には“伊達巻”が選ばれた。白身魚や海老のすり身に、溶き卵とだしを加えてすり混ぜ、みりんや砂糖で味つけして焼き上げた玉子料理。伊達政宗の好物だったことから“伊達巻”の名がついたという説がある。その形状が巻物に似ていることから知性の象徴とされていて、勉強、習いごとの成就や、卵を使った料理ということから、子孫繁栄のシンボルを意味する縁起物とされている。ちなみに長崎では“カステラ蒲鉾”とも呼ばれるそうだ。

■1位と2位のおせちは僅差の争い!

 第3位(8%)に選ばれたのは“数の子”。ニシンの卵で、かつてニシンが北海道でたくさん獲れていた頃、アイヌ語で「カド」と呼ばれていたため、「カドの子」が訛って「カズノコ」になったとか。DHAやEPA、ビタミン類が豊富に含まれる健康食材としても知られ、「二親(にしん)」から多くの子(卵)が生まれるので、めでたいとされ、おせち料理の定番となったようだ。

 いよいよ第2位(10.5%)だが、ランクインしたのは“ローストビーフ”だった。伝統的なイギリス料理で、本来はおせちのメニューではないが、近年は洋風おせちの中の一品として定番化している。特に縁起物というわけではないが、豪華な料理で、冷蔵なら日持ちもすることから、おせちには最適。伝統的な和食になじみがない子どもでも楽しめるところが、選ばれた理由かもしれない。

 そして第2位のローストビーフと僅差で第1位(11%)に輝いたのは、“栗きんとん”だった。アンケートでも幅広い世代が選んでいて、根強い人気があるようだ。原材料は栗にサツマイモに砂糖とシンプルだが、実は長時間じっくり煮るなど、作るのにはとても手間がかかる。見た目も黄金色に見えて、豪華で華やか。その色から金運を招いて財をもたらすとされているのに加え、「勝ち栗」という言葉があるように、栗は古来から縁起の良い食材の一つ。栗きんとんには勝負運がつくという、ジンクスも込められている。

 以上が、おせちで人気の料理ベスト5だが、次点として挙がっていたのは“厚焼き玉子”“いくら”“あわび”など。合計で30種類ほどのメニューが選ばれていた。時代とともにメニューも増えてきたおせち料理。お正月には、それぞれに込められた意味を思い浮かべながら楽しんでみてはいかがだろうか。

アンケートサイト「ボイスノート」調べ
http://www.voicenote.jp/

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