「非ジャニーズ系」イケメン集団の活発化で忍び寄る “ジャニーズ包囲網”の画像
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 オスカープロモーションから、創立47年目にして初めて男性エンターテインメント集団『男劇団 青山表参道X』が誕生した。

『仮面ライダーエグゼイド』主演の飯島寛騎や『仮面ライダーゴースト』主演の西銘駿、『獣電戦隊キョウリュウジャー』キョウリュウグリーン役の塩野瑛久ら、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのグランプリや入賞者も含めた、現在30名のイケメングループだ。

「大手事務所が手掛けるイケメングループ、そして今年6月に舞台公演を行うというところが気になりますね」と、ある芸能記者は言う。

「かつてはイケメンが出演するミュージカル舞台は、ジャニーズが大きな比重を占めていましたが『D-BOYS』『EBiDAN』に並ぶ、“非ジャニーズ”の劇場系イケメン集団が、ますます増える流れになることが予想されます」(同芸能記者)

『D-BOYS』は2004年結成、舞台『テニスの王子様』出演者や、瀬戸康史、和田正人、志尊淳などワタナベエンターテインメントに所属する俳優集団。

『EBiDAN』は、2010年に活動を開始した、スターダストプロモーション所属の若手俳優によるアーティスト集団。集団の中に『超特急』や『DISH//』など、人気ユニットが存在するかたち。

「歌を中心とした男性アイドルグループだと、ジャニーズが出演する歌番組での共演は難しいという長年の慣習がありました。だから『AAA』のような男女混合グループや、LDH系のようにダンスパフォーマンス集団など、まるかぶりしないというスタイルで共演してきました」(前出・芸能記者)

『D-BOYS』や『EBiDAN』などはアイドル的ルックスの要素がありながらも、最初から舞台を中心としたグループ活動だったため、ジャニーズとの歌番組での共演問題は、起こりにくかった。

 しかし、続々と舞台系のイ ケメン集団が誕生してることで、新たな問題が生じつつある。

■ジャニーズと見分けがつかない

「いうまでもなく、ジャニーズも積極的に舞台を展開しているからです。しかも舞台は、テレビやコンサート以上に、ジャニー社長が最も大切にしているものなんです。

 そこに大手事務所のイケメン劇団が次々進出することで、舞台でもじわじわとジャニーズの領域を奪っていくような状況が、2018年は、ますます進むのではないかと思われています」(舞台関係者)

 さらに、東海地方を拠点に活動する『BOYS AND MEN』や、同じく東海地方拠点でナベプロ所属の『MAG!C☆PRINCE』も、大きな注目を集めている。

「『MAG!C☆PRINCE』や『超特急』に関しては、そのルックスやメンバーカラーによる見せ方からしても、ジャニーズの新グループ、ジャニーズJr.のユニットと言われても見分けがつかない人も少なくないかもしれません。ここにさらに『防弾少年団』や『EXO』など、K-POP系のイケメングループも加わった争いになっています。肝心のジャニーズの若手グループで、正式デビューをしていないユニットが多数いる状態もそんな状況を加速させているのかもしれませんね」(前出・芸能記者)

 多様化ということはできるが、現在のイケメンユニット乱立、乱世状態について、ある芸能関係者は、「“その先”を見据えたものではないでしょうか」と言う。

「ジャニーさんやメリーさんが引退された後、という意味です。メリーさんは今はあまり現場に出ていないようですが、昨年から続いたSMAPのことで、事務所幹部も、周囲に目を向ける余裕がない状態が続いてしまいました。元SMAP三人のメンバーが所属する『CULEN』も含めて、ジャニーズの持っているパイを、たたみかけるように奪いたい、そのための準備段階に入っている状態です」(前出・芸能記者)

 2018年、一気に若手イケメングループの勢力図が塗り替わってしまうかのような群雄割拠ぶりだが、「それでもまあ、もともとのファンの母数が圧倒的ですからね。少しぐらい他の事務所のアーティストに流れても、まだ大丈夫ではないでしょうか。逆にこれらのジャニーズ以外のグループでのつぶし合いになるとも考えられます。ジャニーさんがご自身の舞台演出に熱心なうちはまだまだ大丈夫でしょう」

 若手ジャニーズタレントの活性化を呼び起こすことにつながるかもしれない。

<取材・文/渋谷恭太郎>

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