今週の日曜京都は条件特別がメイン。重賞が組まれているのは中京と中山だ。まず中京はG2東海S。ダート千八の舞台は昨年暮れに行われたG1チャンピオンズCと同じだ。そこで2着に好走したテイエムジンソクが出走予定。人気にはなるが、とても外せない本命馬だ。

 チャンピオンズCは初のG1挑戦。中京コースも初めてで、そもそも左回り自体が未経験だった。そんな中での連対はレース内容そのものも価値が高い。ムーアの迫力騎乗でゴールドドリームに交わされたが、着差は同タイムのクビ。逆にクビ差交わした3着馬は、直後の東京大賞典で史上初のG1・11勝を達成したコパノリッキーだ。すでにG1でも戦える地力を見せつけた一戦だといえるだろう。

 テイエムジンソクは一介の上がり馬ではない。昨年5月からの快進撃はどうだったか。準オープンを4馬身差で圧勝すると、続くオープン特別も4馬身、5馬身差で圧勝。直後のG3エルムSはロンドンタウンのレコード駆け2着だったが、一息入れたG3みやこSで2馬身半差の快勝。好位から4角先頭の正攻法で初重賞を勝ち取った。そこからのG1挑戦が前走。当時、1番人気に支持されたように、確かな地力を蓄えていたのだ。

 今年の初戦へ向け、準備もできている。初時計が大晦日の31日。坂路で4F58秒0の脚ならしのあと、年明け4日にはCWコースで6F85秒0-12秒2。掛かり気味に行くほどの気合乗りで好調をアピールしていた。あと2本しっかり追えるから仕上がりは大丈夫。ダート界の主役へ、今年は年明けから飛ばす。

■人気馬が勝ってもヒモが荒れるレース

 東海Sは5年前から1月中京で施行されているが、人気馬が勝ってもヒモが荒れるレースだ。一昨年を除くと、8番人気以上の馬が必ず馬券に絡んでいる。今年、その候補に挙げたいのがドラゴンバローズだ。暮れのオープン特別で12着に大敗したが、当時は3か月の休み明け。仕上がっていなかった証拠に、前めで競馬ができる馬が向こう正面では後方14番手とついて回れなかった。ひと叩きで馬体が締まる今回は、[2・3・0・1]と得意にする中京コースだ。一変の競馬が期待できる。

■G2AJCC、関西馬ではダンビュライト

 中山のAJCCは関東馬のミッキースワローが出走予定。伸び盛りの明け4歳馬で2018年の顔になっていい大器だ。いきなり快走を期待したいが、関西馬ではダンビュライトの連絡みも十分ありそう。前走は“善戦マン”を返上するような勝利。まだまだ上積みがある。(日刊ゲンダイ大阪記者)

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