■どのキャリアを選ぶべきか?

 では、乱立する格安スマホ会社の中でどのキャリアを選ぶのか。各社、提供サービスと料金が違うだけに、精査する必要がある。文末の表では、ドコモと格安キャリア4社の料金を比較してみた。この表でも分かるように、スマホの契約で料金や使用状況に大きく関わるのが、「通話」と「データ通信」。通話は説明するまでもなく、通常の電話機能だが、「格安スマホ会社では、5~10分程度の会話が無料というのが一般的。中には〈1か月で60分間の国内通話が無料〉〈通常料金にプラス1000円支払うことで、かけ放題〉など、サービス内容が異なりますので、自分に適した会社を選んでください」(同)

 さらに、もう一つのデータ通信だが、これは、インターネットの閲覧のほか、LINEやメールなどを利用する際に必要なもの。現状、1GBが1000円程度の価格のため、余らせないように契約したい。目安は、文末の表を参考にしてほしい。「5~6GBにすれば、かなり閲覧できますから、お孫さんの写真や動画もたくさん見ることができます。一方で、インターネットをまったく使わないという人は、データ通信の契約内容を薄くすることで、月々の料金をかなり抑えることができますよ」(同)

■手厚いサポートは受けられない

 通話とデータ通信以外、サービスに差はほとんどない格安スマホだが、一方で、注意が必要な点もある。まず、格安キャリアでは、メールサービスがないため、Gメールやヤフーメールを利用する必要がある。また、「店のスタッフに使い方をよく聞きに行く」「故障したら代替サービスなどを受けたい」など、大手キャリアのような手厚いサポートは、格安スマホでは受けられない。加えて、「格安スマホが安くなるのは基本的に最初の2年間だけなので、今後、2年ごとに他社に乗り換えていく必要がある」(ITジャーナリスト)そうだ。

「現在、大手キャリアも割引サービスの拡充を図っています。たとえばドコモは、ほとんど何もしないで毎月1500円割引になるドコモウィズを提供。パケットも5GBから2GBに変更すれば、こちらも毎月1500円割引きになります。2つ合わせれば、2年間で7万2000円も安くなる。乗り換えない人もプランの見直しで節約してください」(ITジャーナリスト)

 携帯電話に余計なお金をかけるべからず!

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2