東海Sは今の施行条件になってまだ5回しか行われていないのではっきりとした傾向は見えていないが、ここまで全馬均等買い時の回収率が単27%・複68%とかなり本命色が強い。1番人気馬の成績も[3・0・2・0]で回収率は単複ともに100%を超えている。前走レース別成績で見ても、東京大賞典組が[2・1・0・4]、旧JCダート組が[1・1・0・4]、チャンピオンズカップが[0・0・2・4]でやはり大舞台を経験してきた馬たちが安定している印象だ。オープン特別組で好走した馬もいるので必ずしも格がすべてではないが、無茶な穴狙いはできないところだ。

 今回の想定馬に東京大賞典出走馬はいないが、チャンピオンズカップ組はいる。中でも1番人気で2着してきた◎テイエムジンソクは圧倒的な格上馬だし、ここまで崩れていない1番人気馬の系譜に連なるはずだ。チャンピオンズカップは豪快に差してきたゴールドドリーム以外は前にいた馬が残っており、◎も展開に恵まれた面があったのは事実だ。ただ、この馬は折り合いの問題を抱えており、スローなら良いかというとそういうものでもない。前半が流れたほうが競馬しやすい面はあるし、レコードの出たエルムSで2着、5ハロン目まですべて12秒3以下だったみやこSで快勝と、前半が流れたほうが良い可能性もある。

 いずれにしても、展開についてはあれこれ考えず、この馬の実績を買うべきところだろう。古川騎手もこの馬には慣れており、見た目危なっかしくてもぎりぎり手のうちに入れての競馬ができる。

■G1チャンピオンズカップ組の取捨は…

 チャンピオンズカップ組はあとローズプリンスダムとモルトベーネがいるが、ともに2ケタ人気、2ケタ着順なので2頭に両方重いシルシを回すというわけにもいかない。今回は○ローズプリンスダムとする一方でモルトベーネはぎりぎりの△までとする。ローズプリンスダムはもともとムラ駆けのところがあるし、休み明けのみやこS→チャンピオンズCと内容は若干良化している。3戦目でさらに上積みがあるかも、と考えての○だ。

 あとの想定馬はオープン特別組が中心となるが、これまでの結果を見ると、そこで掲示板を外してきた馬は厳しい。今回重視できるのは★シャイニービームくらいか。オープン特別大敗組を無理に買うくらいなら準オープン勝ち組を取りたい。

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