■いつからいつまで!? 正月飾りを飾る時期と取り払う時期

 正月飾りはいつからいつまで飾るのが常識なのだろうか。その正式な時期やマナーを解説していく。

●飾りはじめはいつから?

 正月飾りは「正月事始め」と呼ばれる前年の12月13日以降に飾り始めるのが本来のルールだ。しかし、最近ではクリスマスを祝い終えた26日ぐらいから迎春の準備をすることが多い。正月飾りを飾るのによいといわれているのは、末広がりの八がついている28日と、キリがよい30日である。

●この日に飾るのはNG!「二重苦」「一夜飾り」

 逆に正月飾りの飾りつけを避けたほうがいいのは、二と九がついていることから「二重苦」と呼ばれる29日と、「一夜飾り」になってしまい年神様への誠意に欠ける31日である。なお、仏滅や大安といった六曜は関係ないため気にする必要はない。

●いつまで? 飾りおわり

 正月飾りは年神様をお見送りした後の1月7日、または15日か20日に取り払う。門松や注連飾りは飾り終えたあとに、1月15日頃に寺社で行われる「どんど焼き」や「お焚き上げ」などで焼いてもらう習慣がある。自分で処分することもできるが、神聖なものであるため、お清めの塩をふって他のゴミとは別に捨てたほうがよい。鏡餅は1月11日、もしくは15日の「鏡開き」の日に食べよう。

■こんな時はどうする!? 喪中の時の正月飾り

 喪中とは、近親者が亡くなったあとに身を慎んで故人を偲ぶ期間のことで、一般的には1年間とされている。宗教や地域によっても変わってくるが、身内が亡くなった喪中の時は、正月飾りの飾りつけを控えるのが常識的だ。また、正月飾りと同じように、年頭のあいさつや年賀状、正月料理、おとそ、初詣といった一連の正月行事も避け、故人の冥福を願って静かに過ごすべきだと言われている。

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