続いて第2位(25%)に選ばれたのは『なかよし』。20代から50代まで、幅広い年齢層から支持を集めた。創刊はなんと1954年で、実は現在刊行中の漫画誌の中で最も歴史が長い雑誌でもある。古くは『キャンディ・キャンディ』(原作:水木杏子、作画:いがらしゆみこ、タイトルの「・」はハートマーク)、『おはよう!スパンク』(原作:雪室俊一、作画:たかなししずえ)が大ヒット。そして90年代に入ると『美少女戦士セーラームーン』(作者:武内直子)が登場し、国民的な大人気作品となった。

『なかよし』を支持した人の理由も明確に分かれており、40代以上からは「『キャンディ・キャンディ』が大好きだった」(49歳女性)、「『キャンディ・キャンディ』をずっと読んでいた」(54歳女性)など、『キャンディ・キャンディ』の人気が圧倒的。それ以下の年代は「『セーラムーン』が大好きで、今でもときめく」(34歳女性)の声に代表されるように、『美少女戦士セーラームーン』を理由に挙げた人が大半だった。

 そして、見事第1位(61%)に輝いたのは『りぼん』。こちらも10代から50代までの幅広い層から支持を集めていた。創刊は『なかよし』の翌年の55年で、こちらもかなり歴史のある雑誌だ。当時の人気作品には『ひみつのアッコちゃん』(作者:赤塚不二夫)、『魔法使いサリー』(作者:横山光輝)などがある。発行部数が飛躍的に伸びた80年代には、『ときめきトゥナイト』(作者:池野恋)、『星の瞳のシルエット』(作者:柊あおい)、『ちびまる子ちゃん』(作者:さくらももこ)などが大ヒット。そして94年には、少女漫画誌の史上最高となる発行部数、255万部を記録した。

『りぼん』を選んだ人の意見は年代ごとに特徴があり、「『ときめきトゥナイト』が好きだった」(40歳女性)のように、30代後半以上の人たちは『ときめきトゥナイト』を支持する意見が目立っていた。それ以下の年齢層になると、「『姫ちゃんのリボン』が好き」(35歳女性)、「『ママレード・ボーイ』がはやっていた」(31歳女性)といった意見も。どちらもアニメ化された作品で、特に『姫ちゃんのリボン』は主題歌にSMAPが起用されるなど、当時大きな話題になっていた。

 このように『りぼん』がブッチギリの支持率を集める結果になった。しかし、現在の発行部数で比べると、圧倒的に売れているのは『ちゃお』。『りぼん』や『なかよし』の全盛期を知る人には信じられないかもしれないが、数年後に同じリサーチを行ったら、また結果はガラッと変わってしまうかも!?

アンケートサイト「ボイスノート」調べ
http://www.voicenote.jp/

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