■離乳食はいつから?
離乳食は生後5〜6か月ぐらいの時期に始めるのがよいといわれている。とはいえ、赤ちゃんの成長には個人差があるので、離乳食の始めどきのサインも紹介したい。
●首と腰が据わったとき
首と腰が据われば、お座りをして食事ができる準備が整ったしるし。赤ちゃんがこのぐらいまで成長していれば、離乳食を開始して問題ないだろう。
●スプーンを口に入れることができる
何も食べ物をのせていないスプーンを口に運んでちょっと入れてみて、舌で押し出さなければ、口に物を入れることに抵抗がなくなった合図である。
●だいたいの生活リズムが整った
生まれたばかりの頃は、睡眠時間もそのタイミングもバラバラで、授乳の時間帯も決まっていなかったが、だんだんミルクを欲しがる時間帯や、よく眠る時間帯などが赤ちゃんによって決まってくる。生活リズムが決まってきたな……と感じたときは、離乳食のスタートを考えてみてもいい。
■「離乳食初期」の進め方
一般的に離乳食初期(ゴックン期)は生後5~6か月といわれている。初めて食事というものに触れさせることになるため、まずは1日1回から。先述したとおり、もしアレルギーの疑いが生じた場合に速やかに病院に行けるよう、午前中がベターだが、それも赤ちゃんとママやパパの生活リズムとの兼ね合いを考え、一番タイミングがいいときで構わない。
この時期に食べさせるものは「10倍がゆ」。大人のおかゆであれば、梅干しや漬物など味を足して食べることも多いだろうが、味つけはなしで。離乳食初期というのは、食事で栄養を摂取するというよりも、スプーンから食物を口に入れて、ごっくんと飲み込むことに慣れてもらう時期。まずは1週間、10倍がゆを続けてみよう。量はほんの少し、小さなお皿にちょこんと盛る程度で。1日目は一口から。これに慣れてきたら、次はタンパク質に。お豆腐や白身魚を柔らかく煮て冷まし、すりつぶしたものを試してみよう。
10倍がゆの次のステップとしては、お豆腐や白身魚のほか、バナナや大根も。バナナは甘く柔らかいので、それだけをすりつぶしたものでも、離乳食初期から与えてOKだが、こちらはアレルギーがないか注意深く観察しよう。大根は真ん中あたりの部分を薄くスライスしたのちに柔らかく煮て、すりつぶしたものを。おかゆに混ぜてもいい。ヨーグルトは離乳食初期の後半の時期に、与えてみよう。
1日1食、ほんの少しだけの食事からスタートするので、もちろん他の時間帯は、ミルクや母乳をあげよう。