●10倍がゆの作り方

 いきなり「10倍がゆ」といわれても、どうやって作ればいいのか? 子どもがいない時期にはまったく作ったこともない、この「10倍がゆ」の作り方を紹介したい。

 人それぞれだが、基本は「米を1に対して水を10でおかゆを作り、出来上がったら完全にすりつぶす」のが10倍がゆだ。ドロドロの固さが目安。口に入れたときにザラザラとした違和感がなるべく少なくなるよう、なめらかにするのがいい。

 だが、毎日がんばって少量だけをすりつぶすのは、地味に苦労する。ベビーグッズのショップなどには、離乳食作りのキットなども販売されているが、こうしたグッズを活用するほか、ブレンダーを使ったり、時間のあるときに多めに作って冷凍しておくのがおススメだ。

■「離乳食中期」の進め方

 一般的に離乳食中期(モグモグ期)は生後7~8か月といわれているが、離乳食を始めて2か月ほどが経ち、初期の食事に赤ちゃんが慣れてきたなと感じたら、離乳食中期に移行してみよう。味つけがなかった初期から一段レベルアップ。お醤油や、出汁などでごく薄めの味つけをしたものも食べさせてみてもいい時期だ。

 離乳食初期は、1品だけを少量食べさせていたが、中期に移行したら、主食と副菜を組み合わせた2品に。片栗粉や牛乳などでとろみをつけると、この時期の赤ちゃんも食べやすい。また初期は1日1食だったが、中期では1日2食を離乳食に切り替えよう。

 おかゆは初期の「10倍がゆ」から「7倍がゆ」へ。トロトロの食べ物を飲み込むということに集中した初期と比べ、やわらかい食べ物を舌と上あごで潰して飲み込めるようになるので、完全にすり潰さず、少し粒が残るぐらいに。子ども用茶碗1/2杯から始めて、そこから1~2か月かけて7分目くらいに増やしていこう。おかずも1品から徐々に2品、3品に。

 副菜には野菜の裏ごしを使ったり、白身魚をほぐしてシチューにしたりというメニューもおススメ。大豆を柔らかく煮て、粗めにすりつぶしたものを副菜に加えてみてもいい。

 飲み物にもチャレンジしてみよう。牛乳を与えるときは最初は温めて、少量から。乳製品へのアレルギーがなければ、初期の頃に始めたヨーグルトの量も少しずつ増やしていってOK。うどんもみじん切りにして使ってみよう。

 もちろん完全に食事だけで栄養をとっている時期ではないので、離乳食中期も、他の時間はミルクや母乳を。

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