■略式結納の段取り

 略式結納の進行役は、仲人を立てていれば仲人が、仲人を立てていなければ新郎側の父親が務めるケースが一般的です。

●略式結納での代表的な流れ

(1)結納品を飾る

白木の献上台に乗せる飾り方が主流です。

(2)はじまりのあいさつ

進行役の方が行います。

(3)結納品の受け渡し

新郎側の母親が行います。新婦側の父親、あるいは新婦自身が目録に目を通して口上を述べ、受書を渡します。

(4)結納返しを渡す

新婦側の母親が行います。※これを行うのは、結納返しのしきたりがあるケースのみです。

(5)婚約記念品の交換・披露

※これを行うのは、婚約記念品を用意しているケースのみです。

 そして現代では、儀式後に記念撮影、食事会、という運びになることが多いです。撮影した写真は結婚式の披露宴でも使えますし、思い出になります。食事会は祝い膳ですので、お酒の飲み過ぎには注意しましょう。

●結納のとき、縁起が悪いとされているもの

□割り箸

 結納での食事会で、割り箸は使いません。割り箸は「割って」使うため縁起悪いと考えられているからです。

□風呂敷の結び目

 結納品などは風呂敷に包んで持参するしきたりが残っていますが、その際、風呂敷に結び目は作らないでおきます。なぜなら、「結び目をほどく」のは縁起が悪いとされているからです。

□忌み言葉

 当日の会話において、「別れる」「割れる」「ほどける」「切れる」「離れる」「壊れる」など、結納のときに縁起が悪いとされている言葉を使うのは、慎むようにしましょう。

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