■小林稔侍の娘役で…

――そのお父さん、勇作役は小林稔侍さんでした。

壇蜜 ご一緒させていただいたのは今回が二度目でした。前回はドラマで私が元旦那のDVから逃れるために旦那を刺してしまって、それに対し小林さん扮する刑事に「君は今こそ自首すべきだ」って説得される役で頼もしかったんですが、今回も頼もしいことには変わりはなかったですね(笑)。

――先ほど距離感の話が出ましたが、現場で小林さんとの距離感の取り方は演じてみていかがでしたか。

壇蜜 やはりお父さんとしては不器用で、どこか娘のことを心配し過ぎるところもあって、娘としては「もうお父さん、いいのに、そんなの」っていうスタイルは非常に分かりやすかったです。口数が少ない分、「お父ちゃん、こうなんでしょ」って、言っているんだろうなって想像で、物語を進められることはできました。

――今回の“○○の娘”という役は、今までなかったですよね。

壇蜜 うん、そうですね。これだけ近い距離でお父さんがいるというのは今回が初めてかもしれないですね。やっぱり、お父さんの下でお父さんの仕事を見て、お母さんを想いながら二人で生きてきたわけですから。なんかひとりじゃ語れない部分は絶対あると思います。

■バイクに乗るシーンで黒のライダージャケット姿を披露

――最初のお話にも出てきましたが、バイクに乗るシーンもありました。

壇蜜 実際に私が乗っているシーンもありましたし、指導の方の吹き替えもありましたね。

――ということは、免許お持ちなんですね。

壇蜜 大型二輪免許を持っています。できるだけ自分で、という黒土監督のご意向もあって、そこはちょっと頑張りました(笑)。

――そもそも免許を取ろうと思ったきっかけは?

壇蜜 ビッグスクーターに乗りたかったからです。でも実際、取得後はなかなか乗るのが難しくて、ついつい近いところは自転車に頼っちゃいます(笑)。

――そのバイクに乗るシーンでは黒のライダージャケット姿を披露しています。コスプレっぽくてセクシーでした。個人的には、掛け軸を掛けるシーンで、ニットと黒いジーンズの後ろ姿という普段着姿に、そこはかとないセクシーさを感じたといいますか、印象に残りました(笑)。

壇蜜 そこですか(笑)。

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