■米寿のお祝いQ&A

 祖父母や親戚、お世話になった人が米寿を迎えるとき、どうすればいい? お祝いの常識やマナーのギモンにお答え!

Q:数え年で88歳って、どういうこと? 何歳の誕生日にお祝いをすればいい?

A:数え年とは、生まれた年を1歳とし、それ以降、元日がくるたびに1歳年を取る、という計算法。仮に12月1日生まれだと、生後1か月で2歳になる。満87歳の誕生日後に迎えた後の元日に、数え年では88歳になる。昔は数え年でのお祝いが多かったが、現代では88歳になってから、いわゆる満年齢でお祝いする人も増えている。

Q:米寿のお祝いの色は?

A:金色、もしくは金茶色、黄色など。

Q:「還暦の赤いちゃんちゃんこ」みたいに、米寿ならではのお祝いアイテムってあるの?

A:金色、もしくは金茶色、黄色のちゃんちゃんこや座布団、扇子、頭巾(帽子)などがおすすめ。

Q:米寿祝いに招かれたときのマナーは?

A:普通のお祝いと変わらず特別なマナーはないが、大切な時間にするよう気をつけるのがベスト。あくまで本人に無理をさせぬよう、体調を考慮しながら長寿の喜びを伝えましょう。

Q:お祝いで、やってはいけないこと、あげてはいけないものってある?

A:「老い」をイメージさせる発言、ギフトには注意したい。老眼鏡や補聴器だけでなく、くしなども「苦」「死」という風に考えられてしまうため贈らないほうがいい。

Q:どの程度の関係性までお祝いをすべき?

A:お祝いは家族内でする場合が多い。子どもや孫と一緒に集まってお祝いをするのが一番喜ばれる。大変お世話になった人やゆかりのある人の場合は、親族でなくともお祝いをしてよいが、相手の家族にも尋ねてみよう。

Q:お金を送る場合は、いくら位? のしは必要?

A:父親、母親に贈る場合は、3万~5万円、祖父母は1万~2万円が相場のようだ。ご祝儀袋にのしをつけて、表書きには「御祝」「祝米寿」「御米寿御祝」などと書く。不吉な4文字にならないよう注意を。

Q:米寿のお祝いをもらったら、お返しは必要?

A:兄弟や子ども、孫へは特にお返しをする必要なし。それ以外の親族へは、昔はお米にまつわるアイテムとして、お米を計る升とすり切る斗掻き、かまどで炊く際に使う火吹き竹などを返礼の品としていた習慣がある。現代では、ささやかなお菓子などでいいだろう。

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