■発酵食品を適切に摂取するには?

 保存が効いておいしくて栄養価も高い発酵食品は、日々の食生活に積極的に取り入れたいところではあるが、とはいえいわゆる「単品ダイエット」は好ましくない。他の食材・食品同様、一種類のものを過剰に摂取するのではなく、できるだけさまざまな種類の発酵食品を適量に食べて健康維持に努めたいところある。

●おすすめの組み合わせ

□納豆とキムチ

 非常に食べ合わせがよく、ご飯にも合う。納豆の大豆たんぱく質と、キムチのカプサイシンの相乗効果による脂肪燃焼効果が期待できるとされている。

□チーズとキムチ

 キムチは辛みと酸味が強いため苦手に感じる人もいるが、チーズと組み合わせることによってキムチの味が緩和されてマイルドになる。

□納豆と梅干し

 酸味を含んでいる梅干しは、納豆の独特な臭いを緩和させてくれる。こちらもご飯に合う。

□納豆とチーズ

 こちらはご飯よりも食パンに合わせるのがおすすめ。食パンに、しょうゆとからしを混ぜた納豆を平らに乗せ、その上にチーズを乗せてトースターで焼くと、和風のピザトーストのような食感が楽しめる。

 とはいえ、ここで挙げた組み合わせに含まれる発酵食品は、納豆、チーズ、キムチと、クセの強いものばかり。納豆自体が嫌い、チーズは生理的に受けつけないという方もいるだろう。

 クセのある発酵食品が苦手な人には、ヨーグルトのように、クセがなく、口当たりがよくて食べやすい発酵食品を選ぶ、味噌やしょうゆや酢などの調味料を料理に取り入れる、食事のときには、少量の漬け物類を一緒に食べる、漬け物は自分の好きな種類のものを選ぶ、鰹節をご飯やほうれん草のお浸しにかけて食べる、といった方法をおすすめする。

■まとめ

 発酵食品は、積極的に食べていきたい食品。とはいえ、自分の口に合わない発酵食品を「健康のため」「美肌のため」と、我慢して食べる必要はなく、自分がおいしいと思えるものを適量食べていけばよい。とりわけ日本は多種多様な発酵食品が普及している国なので、家庭料理にしろ外食にしろ総菜にしろ、味噌やしょうゆが味つけとして使われていることは多々あり、そう意識せずとも発酵食品を摂取する機会に恵まれているのである。自分に合った方法で、発酵食品をおいしく楽しく適度に食べていこう。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4