『ドラえもん』原作ファンもビックリの「ロボ子の美少女ぶり」

 金曜19時から放送されているアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)。2月2日放送回には、原作ファンから人気のあるおともだちロボット・ロボ子が帰ってきた。その美しい描写と小技のきいた小ネタのラッシュに、原作ファンも納得の回となった。

■かわいいけどヤンデレ? 珍しい失敗秘密道具

 この日のエピソードは、原作でも人気の『ロボ子が愛してる』である。のび太は女の子に褒められようと、お菓子を放り投げて口でキャッチする技をしずかちゃんたちに披露するが、まったく相手にされず寂しくしていると、その姿に同情したドラえもんが未来からおともだちロボットのロボ子を連れてくる。

 のび太のすべてを愛し、敬い、称賛するかわいいロボ子に、のび太はメロメロ。しかし、ロボ子は愛の深さから、のび太をいじめるスネ夫やジャイアンを成敗してしまったり、嫉妬の目でアイドルポスターを見たり、犬と戯れるのび太に暴力をふるったりする。さらには、のび太を叱るママまでも攻撃の対象としてしまい、結果ドラえもんはロボ子の電源を切ってしまうのだった。安いレンタル料で借りてきたロボットを使用したがために、優しいガールフレンドを作ってあげられなかったというドラえもんの失敗談だ。

 てんとう虫コミックス第2巻に登場するこのロボ子は、数いる『ドラえもん』のゲストキャラクターの中でも人気の高い。ひみつ道具の一種でありながら、激しい愛を持つ美少女として、今回久しぶりにテレビに登場した。原作の雰囲気を壊さずに、よりいっそう美少女に描かれたロボ子。くちびるの艶やかさまでも描写されるほど徹底された美しい演出に、SNSなどでは「ロボ子がかわいいぞ」「ロボ子ちゃんが衝撃的にかわいい!」「ロボ子、変わらぬヤンデレぶりがたまらんな」と騒然となった。かわいいだけではないロボ子の性格も、原作に忠実。ジャイアンとスネ夫を両手でつかみ、地面へ叩きつけるシーンは原作で描かれた一コマをそのまま映像化させたもので、作者へのリスペクトを最大限に感じられるものだった。

■ロボ子だけでない、懐かしの小ネタも注目

 エピソード内の小ネタなどにも注目したい。今回使われた注目すべき小ネタは2つ。まずは、のび太が夢中になって見ていたアイドルポスターである。起用されたアイドルは丸井マリ。てんとう虫コミックス第8巻『ぼく、マリちゃんだよ』に出てきたドラえもんが大好きなアイドルだ。そして2つめはのび太が食べていたスナック菓子。これには、藤子・F・不二雄作品『モジャ公』をイメージしたと思われる「モジャコーン」という表記があった。最近の放送には、このようなファン大喜びの小ネタが盛り込まれることも多く、毎回非常に楽しみな作りになっている。

■新体制になり手作り感を増した『ドラえもん』

 2005年に声優の交代を行なったアニメ『ドラえもん』。実は昨年7月からは制作陣も新体制に。映画『ドラえもん』の監督経験者である八鍬新之介氏と大杉宜弘氏を中心に、原作をより大事にする作品作りにシフトされ、『ロボ子が愛してる』のように、原作ファンからも人気の高いエピソードが次々と映像化されている。

 新体制では背景を水彩調からポスターカラー調にしたことや、陰影をはっきりさせる作画など、手作り感を伝えるために、できるだけデジタルに頼らず原画を手書きで進めているという。

 昔は見てたけど今は見ていない……そんな昔のファンも、今一度見て欲しい。もちろん小さなお子様も楽しめて、原作ファンにも楽しめる国民的アニメ『ドラえもん』。3月3日には映画『ドラえもんのび太の宝島』の公開が控えていて、テレビ放送にも力が入っていくだろう。

(文/とりか)

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