2月3日は「節分」の日。日本の伝統的な行事のひとつで、現代も豆まきをおこなって“年の数”だけ豆を食べたり、恵方巻を食べたりといった風習は残っている。今回は「節分」の由来や歴史について解説する。
■「節分」とは
「節分」(せつぶん)と聞くとまず2月3日を思い出すが、実は、節分は年に4回ある。
節分とは、「季節を分ける」という意味であり、季節の分かれ目である「立春」(りっしゅん)「立夏」(りっか)「立秋」(りっしゅう)「立冬」(りっとう)の“前日”が節分と呼ばれる。
1872年(明治5年)まで日本では旧暦が使用されていた。旧暦での1月1日は、立春前後の朔日(新月の日)。現在の暦でいう1月21日ごろから、2月20日ごろまで、毎年移動した。2月の節分は、旧暦の大晦日や元日と重なることもあったため、とりわけ重要視されるようになった。
ちなみに立春は太陽黄経が315度のときで、2月4日であることが多いが、2021年と2025年は2月3日。この年は、節分も2月2日になる。
現代では太陽暦の1月1日に新年を迎えるため、旧暦についてほとんど知らない人も増えてきている。しかし、新年が厄年に該当する人の厄払いに関しては、2月の節分までにすませるとよいと多くの神社でいわれている。