■節分に落花生をまく地域もある?

 節分の豆まきでまかれる豆といえば大豆で、豆まき用の大豆と食べるための大豆を用意するのが主流となっているが、実は、落花生をまく風習の地域もある。

 豆まきで落花生をまくのは、北海道、東北地方全域、新潟をはじめとした北陸地方、宮崎や鹿児島などの南九州地方。北海道では「雪が積もった地面で豆まきするなら、大豆より落花生が拾いやすい」「豆まきで使った後も、落花生なら殻を割って食べることができる」といった合理性や経済性から落花生が選ばれるようになったといわれており、南九州地方では落花生の産地ということで豆まきでも使われるようになったとされている。

■恵方巻

「恵方巻」(えほうまき)は、節分の日に「その年の恵方を向いて無言で一気に食べると縁起が良い」といわれる巻き寿司のことをいう。恵方巻の具材は七福神にちなんで7種がよいとされており、必然的に太巻きになる。起源や由来は諸説あってはっきりしないが、2000年代に入ってスーパーマーケットや大手コンビニチェーンが大々的に売り出したことから急速に全国各地で広まった。ちなみに2018年の恵方は南南東、2019年は東北東、2020年は西南西である。

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