遠距離恋愛のゴールは結婚か別れか!? うまくいく方法を探る

 遠距離恋愛は、万国共通の普遍的な恋愛のテーマ。古今東西、遠く離れた恋人たちをモチーフにした歌や映画などが数々存在し、共感を集めている。しかし、現実に自分がするとなると、甘いポエムではすまされない大変さがある。相手が何をしているか分からない、将来のビジョンが描けないなど、つらい部分も大きい。「遠くに住む人と両思いになってしまった!」「恋人が遠くへ行ってしまうかも?」そんなときは、どう乗り越えるのが有効なのだろうか。

■どこからが遠距離恋愛の境界線?

●気軽に会えない物理的距離が遠距離恋愛

 お互い離れた場所で暮らしながらの恋愛を、遠距離恋愛という。略して“遠恋”と呼ぶことも。カップルの間には、物理的距離が横たわっているわけだが、いったいどれぐらいの距離から遠距離恋愛になるのか?

 それぞれのケースによって異なるので、一概にはいえないが、月に1度程度しか会えないような距離があり、電話やメールで連絡を取り合うような恋愛関係のことだろう。

 たとえ近くに住んでいても、多忙で月に1〜2回しか会えない場合も、遠距離恋愛と同等といえるかもしれない。

●遠距離恋愛のキッカケは環境の変化

 一体どれほどの人たちが遠距離恋愛を経験しているのだろうか? 公な調査は行われていないが、恋愛マッチングサイトはじめ、ネット上の各種アンケートではおよそ3割の男女が遠距離恋愛の経験があると回答している。大学進学、就職のタイミングで郷里を離れるにあたり、遠距離になったというケースは多い。留学先や旅行先で知り合って恋愛関係に、など海外との遠距離恋愛もあるあるだ。また、現代社会では、ネットやSNSで容易に人と交流することができるようになり、いわゆる「ネット恋愛」も一般的になってきた。遠く離れた人と知り合い、恋愛関係に発展するケースも増えている。

■連絡と実際に会う頻度はどれぐらい?

●連絡の手段や頻度は?

 昔なら手紙が届くのを心待ちにし、少し前までは電話代が悩みのタネだった。しかし、現代は連絡を取り合うのに便利なツールが多数登場。インターネットやスマホの普及で、無料で利用できるLINEなどのメッセージアプリや、スカイプ、フェイスタイムなどの動画通話(テレビ電話)が味方してくれる。頻度はカップルによってまちまち。毎日派、2~3日に1回派、1週間派、1か月派などなど。

●会える頻度は相手との距離による

 遠ければ遠いほど、時間とお金の負担が増える。国内でも往復で2万円以上かかる場合は、会えても月に2回程度になってしまうだろう。海外ともなれば1回会うために数十万円かかってしまう場合もある。そうなると、会えるのは年に1、2回。あとは、休みをうまく合わせられる環境かどうかも重要だ。

■好きな人と離れる遠距離恋愛のメリット、デメリット

●遠距離恋愛のメリット

  • ・会っている時間がより新鮮で、楽しい
  • ・離れているからこそ、相手を大切に考えられる
  • ・自分の時間をしっかり確保できる
  • ・精神的に自立できる
  • ・日常的に一緒にいられないため、結婚への意識が高まる

●遠距離恋愛のデメリット

  • ・通信費や交通費がかさむ
  • ・トラブルがあったとき、すぐに駆けつけられない
  • ・相手が何をしているか分からない時間が長い
  • ・浮気をしたり、されたりしがち
  • ・一緒に暮らすためには、片方が転居や転職しなくてはならない

■遠距離恋愛のゴールって? 体験談に見る成功の秘訣 

 遠距離恋愛の最終的な幸せのカタチとは? 結婚か、すぐに会える距離で暮らすことか、それとも離れたまま、たまに会う良好な関係か。さまざまなケースから幸せのカタチを探る。

【体験談1】

「彼が家業を継ぐために地元へ帰ることになり、遠距離に。それからは3か月に1度相手の実家に泊まりに行っていたので、2年後に私が引っ越すカタチでゴールイン。遠距離恋愛期間に家族と交流できたのが信頼に繋がった」(36歳・専業主婦)

【体験談2】

「不安になることも多かったけど、相手に依存しないよう、前からやりたかったネイルアートに打ち込んでプロに。彼も応援してくれたのでOLからネイリストに転職し、彼がいる都市で仕事を探した」(35歳・ネイリスト)

【体験談3】

「夫は旅行先で知り合った外国人だが、日本文化が好きで日本に住みたい人だったので、すぐに日本へやってきた。結婚してビザを得て、今は英語教師をしている」(26歳・自営業)

【体験談4】

「毎日必ず連絡するルールを作り、フェイスタイムを繋ぎっぱなしにして同じTVを見るなど、コミュニケーションを維持した。私は今住んでいるところから動くつもりはなかったので、脱サラしたい彼がこちらに移ってきた」(28歳・会社員)

【体験談5】

「パートナーは“酪農がしたい”と地方へ移住。私は東京でないとできない仕事なので、そのまま残っている。両方とも好きなことに打ち込んでいるので、信用しあえていると思う。月に1回、行き来するペースがちょうどいい」(37歳・弁護士)

■遠距離恋愛が向いている人の特徴!

●人に振り回されない

 近距離で交際している周囲の友だちと比べてしまうと、不安になったり寂しくなったりしてしまう。ある程度「他人は他人、自分は自分」というふうに考えられる大らかさが必要だ。

●面倒くさがりではない

 顔を見て話せないことに慣れると、徐々に「まぁいいか」と連絡を怠るようになりがち。おっくうでも、その日あったたわいないことでもメッセージする、くだらないメッセージにもリアクションを欠かさないなど、忍耐力と持続力が求められる。

●意地っ張りではない

 ささいな引っかかりや、売り言葉に買い言葉は禁物。近くにいれば「今から会ってちょっと話そう」となるが、遠距離ではそうはいかない。意地を張っているうちに気持ちが離れてしまうかもしれないので、あまり根に持たないタイプの人のほうが向いている。

■遠距離恋愛が破局した体験談と、その理由

 遠距離恋愛が終わりを迎えるとき。それは自然消滅だったり、どちらかに好きな人ができたり、いろいろなカタチでやってくる。こちらの行動を探ってきたり、すねたりするうちは気持ちがある証拠。そうでなくなってくると、2人の間に木枯らしが吹き始める……!?

【体験談1】

「最初から彼がアメリカに戻ることは分かっていたけど、帰国後、案の定だんだん疎遠になり、彼のことが本当に必要なのかどうか分からなくなってしまった。自然消滅」(23歳・アルバイト)

【体験談2】

「相手への不満が募っていたところ、相談に乗ってくれた身近な男性からアプローチされ、つい浮気してしまった。そのまま乗り換えて別れることにしたが、元彼にはバレていなかったと思う」(27歳・営業職)

【体験談3】

「彼氏が急に転勤に。バタバタしていたので引越し前にきちんと話ができなかった。しばらく様子を見たけど、結果的に遠距離恋愛への覚悟も結婚の可能性もなさそうなので別れた」(37歳・事務職)

【体験談4】

「1歳上の彼が、卒業後は都市部で就職することに。最初は仕事に慣れるのも大変そうで、しょっちゅう“会いたい”って言ってくれたけど、夏前には“こっちに好きな人ができた”とフラれてしまった」(21歳・学生)

【体験談5】

「あるとき、相手の浮気相手から連絡がきて事実が発覚。うすうす怪しいとは思っていたけど……。あちらが“絶対に別れない”と言うので、これ以上は時間の無駄だと思い、諦めた」(24歳・販売職)

■こんな傾向があったら危険!? “遠距離恋愛”危機の兆候

●既読スルーや電話の電源が入っていないことが増えた

 3回以上メッセージやメールを送っても返信がない、電話をしても折り返しがなくなった、電話で話していてもすぐに切る、週末に携帯の電源が切られている、など。会っている最中でも携帯ばかりいじる態度にも要注意。

●趣味が変わった

 食、ファッション、音楽など、趣味が変わったら要注意。つまり、普段パートナーがどんな場所に出入りし、どんな人たちと交際しているのか、把握できない状況になっているということ。

●近くに来ていたことを、後から知らされる

 どんなときでも少しでも顔を見たいという気持ちがなくなっている証拠。また、こちらが相手のテリトリーに急に訪問すると狼狽するのは、やましいことがあるサイン。本意ではないが、相手の家を探ったら浮気の証拠が出てくるかもしれない。

■遠距離恋愛がうまくいく7つのコツ

(1)相手の生活リズムを理解する

 なんとなくでも、相手が行動パターンをイメージできれば安心できる。出張や旅行など、イレギュラーな予定は、ちゃんと相手に伝えるのも大事。

(2)マメに連絡を取り合う

 相手のことを思い出したら、何でもいいからひと言メッセージを送る。前回どちらが最後に送信したかとか、返信がなかったとか、細かいことはいちいち気にしない余裕を持って!

(3)お金の負担が偏らないようにする

 会うために片方ばかり高いお金を払っていたら、別れが早まる原因になる。双方バランスが取れるように気遣おう。交通費は早割やクーポンを使い、節約を。

(4)言いたいことをためない

「顔を見たときに聞こう」とためているうちに妄想が膨らんでしまう。おっくうさを乗り越えて、まず電話で声を聞くこと!

(5)会うときには毎回直接「好き」を確認する

 しょっちゅう会えないから、会える時間は濃厚に過ごすべき。会う回数を重ねると落ち着いてくるものだが、それでも、愛情表現は忘れたくない。

(6)積極的に将来の話をする

 このままが心地いいのか、近くで暮らせる道を探るのか、必ず思い切って話題にしよう。遠距離恋愛になる前に話し合ってもいい。

(7)会ったとき、次のデート時期を決めておく

「次いつ会えるか分からない……」というモヤモヤ気分を防ぐため。どうせ交通費がかかるなら、2人で情報を出し合って、一緒に旅行の予定を立てるのもオススメ。

■遠距離恋愛がテーマの映画や音楽作品

 経験があってもそうでなくても、ギュッと胸が締めつけられるような遠距離恋愛モノの作品をご紹介。まさに遠距離恋愛中の人にとっては、共感ポイントが満載。相手へDVDや曲を贈って印象づけるのもオススメ。歌詞やサントラにキュンとくる。

【遠距離恋愛の映画編】

『シェルブールの雨傘』(1964年/フランス)

 フランスを代表する女優、カトリーヌ・ドヌーヴが20歳前後のときに出演し、輝く美しさで成功をつかんだミュージカル映画。恋人が徴兵に行った後、妊娠が発覚。戻らぬ彼を待ちきれず、主人公は心優しい男性と結婚する。戦争から戻った恋人は打ちひしがれ、やがて他の女性と家庭を持つことに。ときが経ち、2人は不意に再会する……。

『めぐり逢えたら』(1993年/米国)

 トム・ハンクスとメグ・ライアン主演。シアトルとボルチモア、1000キロメートル以上の距離を越えて、婚約者のいる女性とバツイチ子持ち男性が思いを成就させたストーリー。お互いを運命の相手と信じて見失わなかった強さが証明されるラストシーンが胸を打つ。

『ラヴソング』(1996年/香港)

 天津から香港へ出稼ぎにきた男と、マクドナルドで偶然出会った少女が、同じく歌手のテレサ・テンが好きだったことから意気投合して恋に落ちる。しかし、彼には残してきた恋人がいた。二股のせいですぐに別れ、それぞれまったく異なる人生を歩む。4年後、彼は結婚し、彼女はマフィアのボスの女として再会。思いもよらない事件によって2人の運命が動き出す。

『遠距離恋愛 彼女の決断』(2010年/米国)

 ドリュー・バリモア主演。ニューヨークに滞在していた彼女は、女にフラれて酔う男にバーで出会う。地元のサンフランシスコへ帰るまでの間、2人は男女の関係を楽しんだ。しかし、互いに愛情が芽生え、遠距離恋愛がスタート。就職問題がこじれて別れるも、数年後の再会時には彼氏が彼女の住む街の近くに仕事を見つけていた。連絡を取っていなくても忘れられず、あゆみ寄った愛に感動。

『今日、キミに会えたら』(2011年/米国)

 ロンドンへ帰らざるえない留学生と、LA現地学生の遠距離恋愛ラブストーリー。「自分がキミの人生の一部って感じがしない」「会えないときは他の人とつきあう?」などといったセリフが印象的。遠距離恋愛中にどちらも別の異性とつきあうが……

【遠距離恋愛の洋楽編】

『All my loving』The Beatles(1963年/イギリス)

 全世界的にポピュラーなビートルズの代表曲。歌詞では「And then while I'm away I'll write home every day」、つまり「遠く離れてしまっても毎日手紙を送るから」と繰り返し歌われている。

『A Thousand Miles』Vanessa Carlton(2001年/アメリカ)

 無数にカバーされ、誰もが耳にしたことがあるヒット曲。タイトルは“1000マイル”(約1600キロメートル)という意味。「もし今夜あなたに会えるなら、私は歩けるわ」と歌い上げている。

『Plain White T’s』Hey There Delilah(2005年/イギリス)

 冒頭から「What's it like in New York City? I'm a thousand miles away」「NYはどう? 僕は1000マイル離れてるけど」と切り出す、男性目線の遠距離恋愛ラブソング。

『Lucky』Jason Mraz & Colbie Caillat(2008年/アメリカ)

 海外ドラマ『GLEE』の主題歌の元ネタ。美しいデュエット曲でPVは都会の青年と南の島に住む女性の遠距離恋愛イメージ。「船で海を超えて島の君に会いに行くよ」という歌詞がある。

■まとめ

 一説に、遠距離恋愛から結婚へ進展する割合は10%前後という数字がある。人間はやはり、対面して同じ空気を吸い、会話しないとお互いの気持ちを実感できない生き物なのかもしれない。ちなみに、今いる恋人が急に遠くへ行かざるえない状況になったとしたら、恋人関係を続けたいと考える人が多いようだ。

 愛は距離を超えることができるのだろうか。そのカギはコミュニケーションにあると思われる。たまに会える時間の質を上げる、こまめな言葉のキャッチボールを心がける。また、お互いに何かあってもすぐに駆けつけられないのだから、病気やケガなどの事故には特に注意しないといけない。遠距離恋愛には、相手を不安にさせない大人の配慮と忍耐が必要なのだ。

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