■知っておきたい! 常識的な「散骨」のやり方と費用
散骨のやり方は、業者を通して行う方法と個人で行う方法の2通りに分けられる。しかし、いずれにしても散骨する前に済ませておくべき常識的な手順がある。
●散骨の手順
散骨にあたって、特別な許可などはいらない。しかし、亡くなったら役所に「死亡届」を提出し、火葬するために必要な「火葬許可証」を交付してもらう必要がある。火葬されると、火葬場が「火葬許可証」に必要事項を記入して返してくれるため、散骨するまで遺骨と一緒に保管しておこう。
●個人で散骨する
個人で散骨するメリットは料金がかからないことであるが、トラブルにならないよう節度やマナーを守って行う必要がある。最低でも下記の点には注意したい。
□遺骨とは分からない大きさに粉骨する
□私有地に散骨しない
□水源地や漁場、養殖場、海水浴場の近くは避ける
□フェリーや遊覧船から散骨しない
遺骨の粉骨作業だけは業者に依頼する人も多い。遺骨を郵送するとサラサラの粉末にして返してくれる業者がある。料金は約1万円から。
●業者を通して散骨する
最近では散骨を取り扱う専門業者が増えてきた。しかしきちんとした法整備が成されていないこともあり、悪質な業者も少なくない。格安料金や調子の良い言葉などにつられて、大切な遺灰を粗末に扱われないようにしたい。