■しっかり叱ることが必要なとき

 親が子どもに一方的に価値観を押しつけるだけのしつけは、子どもに良い影響をもたらさず、時間をかけて根気強く教え導いていかなければならない。しかしながら、「ダメなものはダメ」と断固として許してはならない局面、しっかり叱らなければならない局面もある。それは、「子どもが危険な行動をしたとき」や「他人に迷惑行為を働いたとき」である。

 とくに、交通ルールを守っていないとき、家の中や外で危険だからしてはならない遊びをしたときなど「子どもが危険な行動をしたとき」は、子どもの生命を守るためにも、なるべくその場で、なぜ危険なのかを分かりやすく具体的に説明し、厳しく叱る必要がある。そこで注意を怠るのは、親が子どもの生命を脅かしているともいえる。

■ママ友としつけの方針が違うときは、どう対処する?

 しつけの方針はそれぞれであると分かってはいても、子どもを友だちと遊ばせるとき、ママ友の教育方針と自分の方針がぶつかってイラつく、というケースが少なくない。「家でも外でも、私は子どもの嫌いな食べ物をなるべく食べさせたいと思っているけど、ママ友は残しても注意しないし、デザートを欲しがればさっさとあげてしまう。そのうち自分の子が不満を言い出さないか心配」(30代女性)、「“おまえ”とか“知らねー”とか、ママ友の子どもの言葉遣いが悪くてイラっとする」(20代女性)など、自分の子どもへの悪影響や、子どもが不公平感を募らせることを懸念する声もある。

 しつけの方針が違う場合、無理に相手の価値観に合わせる必要はない。ただ、「相手には相手の考えや事情があって現在があること」は理解しておきたい。相手も自分もこれまでの人生で経験したことを通して、現在の価値観やしつけの方針に行き着いているのであり、それぞれ異なる人格を持つ人間なのだから違って当たり前ともいえる。

 しつけの方針の違いが表出化したときは「うちは○○だから」とやんわり伝えておいてもよいし、どうしても一緒にいるのが苦痛というのであれば、「距離を置くこと」にしてもよい。相手を尊重し、同時に自分のことも大切にするべきなのだ。ママ友との関係に無理は禁物であることを心に留めておきたい。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5