由伸巨人に燻ぶる「5つの激ヤバ火種」の画像
由伸巨人に燻ぶる「5つの激ヤバ火種」の画像

 昨季11年ぶりにBクラスに沈んだジャイアンツ。捲土重来を期す球団にあるのは、希望よりも不安ばかり!?

 2月1日、いよいよ2018年のプロ野球キャンプがスタート。巨人軍も例年通り、宮崎で始動した。キャプインに際して、「挑戦者として強い覚悟、危機感を持って今シーズンやり抜くことが必要」と語った高橋由伸監督だが、自身にとっても、契約最終年となる今年が、まさに正念場だ。「昨年の30億円大補強に続き、今年もゲレーロ、ヤングマン、野上亮磨と新戦力を獲得。フロントの“バックアップ”は続いています。“球界の盟主”巨人軍としては、当然、優勝が至上命題。これで、今年もダメだったら、由伸監督の契約延長はないでしょう」(スポーツ紙記者)

■阿部慎之助がテレビ番組で…

 そうした危機的状況にもかかわらず、いや、そうした状況であるからこそなのか、今の巨人軍には、一度着火してしまうと大爆発の可能性がある、激ヤバな“火種”が、そこかしこにくすぶっている。まず1つ目は、阿部慎之助の爆弾発言だ。1月21日深夜に放送された『グラジオラスの轍』(フジテレビ系)で、阿部は、「日本の野球って、キャッチャーのせいにばっかりするじゃない? サイン出すのはキャッチャーだけど、戦略的にはベンチも絡まないといけない。そのためにコーチって、たぶんいると思う」と、首脳陣批判とも取れる発言をしたのだ。巨人軍OBで野球評論家の黒江透修氏が言う。「阿部は、よほど腹に据えかねたんでしょうね。もちろん小林誠司のリードも良くないんだけど、状況に応じた練習をしないで、結果だけを捕手のせいにするのはおかしいよね」

 昨年のキャンプではマンツーマンで小林を指導した阿部。コーチが自らの責任を棚に上げていることに納得がいかないということか。「ただ、阿部の発言が的を射ていても、これからキャンプインというタイミングでの“首脳陣批判”は異例中の異例。組織人としては、阿部は絶対にしてはいけないことをやった。これは大きな火種になるはずですよ」(前出の記者)

 こうした発言がテレビという公の場でなされること自体、由伸監督の求心力の低下を表していることは間違いない。前出の黒江氏はこう言う。「本来なら、井端弘和内野守備走塁コーチが由伸監督の参謀として作戦面でも積極的にリーダーシップを発揮していくべきで、僕も彼に、そういう話をしたことがあるが、外様だからか遠慮しているところがある」

 となると、今年からバッテリーコーチも兼ねる村田真一ヘッドコーチが、引っ張って行かなければならないことになる。しかし、彼には、「ベテランに厳しいことを言える得がたい存在」という評価の反面、「名前を聞くのも嫌だ」と一部の選手に毛嫌いされている、という声もある。「今年も口数少なく暗そうな由伸監督に、明確な役割分担がいまひとつ見えないコーチ陣。首脳陣の指導力のなさが大炎上を生むかもしれません」(前出の記者)

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