過去10年、フェブラリーSの前走レース別成績を振り返ると、トップに来るのは川崎記念組の[2・3・2・8]。その他のレースも含めて「前走G1組」でくくると、やはり、このグループが強い。G2以下のステップレースでは、近年では東海S組が好走。G1組から東海S組、その他のレース組といった順番で検討すべきだ。

■G1川崎記念組の取捨は…

 ただ今年は本来、一番計算できる川崎記念組が、フェブラリーSとの相性がいま一つな馬ばかり。ケイティブレイブは昨年6着に沈み、アウォーディーは、この年齢での初マイルは不安だ。サウンドトゥルーも昨年8着と大敗。しかも川崎記念のときは前半、だいぶ動けなかった。可能性があるとすれば▲ケイティブレイブ。腹を決めた競馬をした川崎記念は完勝だったし、管理する目野哲調教師が今月で定年を迎えるということで、メイチの仕上げができる。

■4、5歳馬に期待

 G1組ならば◎ゴールドドリームだ。中央のダートG1を両方勝っているが、他のレースも合わせてコース相性を考えると東京マイルがベター。地方より中央のダートが向くタイプで、後に地方で行われるG1のことは考えず、ここに狙いを絞った仕上げで臨んでくるはずだ。これは▲にも言えることだが、5歳という年齢も魅力。コパノリッキーが引退、サウンドトゥルーも年齢的にそろそろという世代交代の時期だけに、それらの先輩に勝てなかった6、7歳世代でなく、4、5歳世代に期待したい。

 ○に東京大賞典組からインカンテーション。3年前の2着馬だ。もっと長い距離も勝っているが、適性距離は1600~1800メートルなのではないかと思われ、東京大賞典の7着も気にならない。

 ★に根岸S組だがサンライズノヴァを取る。フェブラリーSは、とにかく4歳馬の成績が良いレースというのが、その理由。△テイエムジンソクは芝スタートのマイルは合わないと見て、評価を下げた。

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