去年の2月まで、テイエムジンソクはオープンクラスとは無縁で、[4・4・4・6]という成績だった。ところが、そのあとリフレッシュ休養をとって復帰すると、なんと前走まで[5・2・0・0]と連対率10割。前々走ではG1のチャンピオンズCで2着し、前走ではG2の東海Sを断然人気に応えてモノにしているのだから、まさに奥手の見本のような馬だ。

 名前のジンソクは、もちろん迅速(=きわめて速い)からきていると思われるが、“迅”という字には数字の「十」が刻まれている。その威力なのか、これまでテイエムジンソクはゼッケン10番では[0・3・0・0]とオール連対。ただし、もっと成績がいいのがゼッケン8番をつけたときで、これは[3・0・0・0]と全勝。要するに、ゲート後入れの偶数ゼッケンで、しかも外過ぎない8、10番あたりがいい馬なのだろう。

■年齢と前走の疲労が課題

 問題は一つ。「前走を1馬身半未満の差で辛勝した6歳以上の馬(年齢新表記)」は、G1になってからのフェブラリーSで、これまで[0・0・3・11]と連対例がないこと。このなかには、カネヒキリ(7歳、1番人気3着)や、ベルシャザール(6歳、1番人気3着)が含まれている。年齢的な上積みのなさと、前走辛勝の疲労。この壁を突き破れるかどうかが、テイエムジンソクの課題になる。

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