由伸ジャイアンツ、マイコラスの穴は埋まったのか

 プロ野球はキャンプたけなわ。松井秀喜氏が臨時コーチとして加わり、宮崎の由伸巨人のキャンプは活気にあふれている。特に元気なのはブルペンだ。「昨季は菅野智之17勝、マイコラス14勝、田口麗斗13勝と“3本柱”で巨人の勝ち星の6割を稼ぎ出しましたが、その一角だったマイコラスがメジャーに移籍しましたからね。この穴を埋めるのは容易ではない。だからこそ、投手陣はみんな必死ですよ」(巨人軍担当記者)

 昨季の巨人は、そのマイコラスがいながら4位に沈んだ。今年の投手陣は、その穴を埋めるだけでなく、“4本柱”“5本柱”となり、それ以上の勝ち星を叩き出さなければ、V奪回はおぼつかない。

■菅野智之に期待!

 そこで、宮崎キャンプのブルペンを取材すると、このピンチを跳ね返せる“光”が見えてきた。まずは、エースの菅野。「昨季、菅野はワンシームとツーシームを投げ分けることでピッチングの幅を広げた。さらに今年は、従来のスプリット、フォークに加え、“2種類の変化をするシンカー”という新魔球をマスターしている。これで、落ちる球のバリエーションが劇的に増えた」(ベテランの球界関係者)

 また、大きな武器であったスライダーの精度も、格段に向上しているという。「沢村賞に輝いた昨年以上の成績を収めることも期待できる。巨人にとって大きなプラスだよ」(前同)

■西武ライオンズから来た野上亮磨

 ただ、エース一人の力だけでペナントを乗り切れるものではない。そこで期待されるのが、西武からやって来た新戦力の野上亮磨だ。実は、ボールの回転数を計測する高性能弾道測定機「トラックマン」が叩き出した野上の投球の数値は、2400回転を超えるのだという。「通常の投手の平均が2100~2200回転であることを考えると、これは驚異的な数値。野上は西武時代、回転数では菊池雄星をも上回っており、鹿取義隆GMはこの数値に惚れ込み、獲得を決意したとも言われています」(前出の記者)

■山口俊が調子いい

 さらに、もう一人、3本柱に食い込んできそうなのが、新外国人のヤングマン。「2メートル近くの長身から繰り出す角度のあるボールで、2015年にメジャーで9勝を挙げた実績は侮れません」(前同)

 ただ、外国人枠の関係で、彼を起用すると昨年の抑えの切り札・カミネロを2軍に落とさざるをえないというマイナス面もある。また、マイコラスは昨季、防御率も2.25という安定感で巨人の投手陣を支えてきた。不安を払拭とまでには至らない。

 だが、もう一人、意外な投手の名前を、巨人軍OBでもある野球評論家・黒江透修氏が挙げてくれた。「今年は山口俊が調子いいですね。とにかく球のキレが良くて勢いがある。ローテの一角に食い込んでくるのは間違いないでしょう」

 菅野が進化し、田口が昨年並みに活躍し、新加入の野上、ヤングマンが好投。そして山口俊が復活……。「投手王国」と言っても過言ではない布陣だ。問題は、昨年、チーム打率.249と壊滅的だった打線に火がつくかどうかだ。

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