■運動不足の怠け者に朗報! 20代の体に戻る方法とは?

 運動すべきなのは分かっているが、正直、面倒だ。コストパフォーマンス最強の運動はないのか……という御仁に朗報! 大村院長は「腰痛持ちの方は、歩くことが一番の特効薬です」と言うのだ。ウォーキングでいい!?「腰痛の方には、痛み止めを処方することもあります。これは“痛み止めが効いているうちになるべく歩いてほしい”という含みを持たせた処置なんです」(前同)

 ウォーキングとは、楽チン極まりない。「ある大規模な疫学調査によれば、1日8000歩、歩く人は、生活習慣病や心筋梗塞、脳卒中などの罹患率がググッと低くなる。別の調査では、人は万歩計を常に持つだけで、自然と歩数が多くなるとのこと。まず、万歩計を持つべし」(医療メーカー開発職)

 ただし、膝痛の方は、ウォーキングはNGだ。「無理に歩くと、逆に膝を痛めてしまいます。なので、水中ウォーキングがベター。プールでの歩行は、手で水を掻くようにしながら歩きます。これが全身運動になるので、腰や肩の痛みも改善します」(大村院長)

 ただし、冬場では“冷え”に注意。温水プールとはいえ、水温は体温より低い。連続して1時間も入れば、確実に全身冷える! 繰り返しだが、歩くのが一番の特効薬。さらに、筋力増強が“肩ひざ腰”を強くするという話もある。「余裕があれば“町中アスレチック”がオススメ。駅の階段を1段抜かしして上がる、重いカバンをダンベル代わりにして上げ下げする日々の積み重ねで、筋力は鍛え上げられます」(前出のメーカー開発職) 20代の筋力が戻る!

■シニアは介護保険で格安に…絶対得する治療院はドコ?

 とはいえ、歩くのさえ辛いと、危険水準にある“肩ひざ腰”の持ち主は、まず病院か整骨院にGO。整形外科、整骨院、鍼灸院などいろいろある。「大まかに言って、機械で診断し、薬を使って対処するのが整形外科。触診で診断し、マッサージで対処するのが整骨院。他のマッサージ院には“保険適用外”の店もあります。医院の看板などに“保険適用”の旨が書かれていることを確認して入りましょう。値段は、天と地ほど違いますから」(医療ライター)

 整形外科も整骨院も、保険適用なら69歳までは3割負担でOK(70歳からはさらに負担割合は下がる)。整骨院でいえば、20分の低周波治療、20分のマッサージのセットを500円ほどで受けられ、これだけでも十二分にありがたい。「ここに、整形外科で診断書をもらって、鍼治療を“保険適用”のうえで、整骨院でやるのが一番効きます。1回1000円以内で済みますし……」(20年以上の慢性腰痛の記者)

 だが、医療ジャーナリストの牧潤二氏は「治療費を安くする裏技がある」という。介護保険を使うのだ。「介護施設でリハビリをすれば、1割負担の介護サービス料で済むんです。リハビリ治療の内容は、介護施設と整形外科で大差ナシ。介護施設のほうが基本料金は安く、さらに、その1割負担となるため、料金が安くなります」(前同)

 受診できるのは基本65歳以上。だが、65歳以下でも、糖尿病性神経障害、変形性関節症などの“特定疾患”の場合、これを受けられる。検討する価値アリ!?

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