「肉食と長生き」本当の関係の画像
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「野菜を食事の中心に据えるべし!」 その考えが実は古い? 最近注目の肉と健康長寿の意外な関係に迫る!

■瀬戸内寂聴の大食いが話題に

 1月22日の『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演した作家の瀬戸内寂聴さんの生活を見て、驚いた人も多かったのではないだろうか? 瀬戸内さんは95歳になるが、「毎食が最後の晩餐」と言って、ステーキや、すき焼きを次々と平らげる。朝食もハムエッグを含む500キロカロリーのメニューで、ほぼ毎日のように肉を食べるそうだ。放映後、ネットでは「完全な肉食女子。だから元気なの?」などなど、反響が大きかった。

 実は、瀬戸内さんに限らず、元気な長寿者には“肉食”の方が多い。本誌新年号に登場した85歳の現役登山家の三浦雄一郎さんも、「300~400グラムのステーキは普通に食べます。肉は最大の活力源」と話していた。「長寿で知られる双子姉妹の妹、ぎんさんも肉好きで、特にフライドチキンが好物。ぎんさんの4人娘も全員が90歳を超える長寿でしたがやはり肉が大好きで、毎日、肉メニューを欠かさないそうです」(芸能記者)

 これまで1900人以上の「百寿者」(100歳以上の高齢者)を調査・研究してきた日本応用老年学会理事長で、桜美林大学名誉・招聘教授の柴田博・医学博士によると、百寿者の人は、肉や卵など動物性タンパク質の摂取量が非常に多かったと言う。「平均的日本人の摂取カロリーに占める動物性タンパク質の割合は52~53%。ところが、百寿者の方々は60%近くも摂取していました。また、肉を食べないという菜食主義者もいませんでした」

 一方で、“肉食”には、こんな通説がある。〈肉をなるべく食べずに、粗食を保ったほうが健康にいいはず〉〈肉はカロリーが高くて、脂質やコレステロールも多い。生活習慣病の元凶だ〉

 はてさて、健康長寿のためには肉を食べたほうがいいのか。それとも肉を減らした粗食のほうがいいのか。長生きと肉食の本当の関係に迫ってみよう。

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