■栄養学的には1日60グラムが目安

 さて、では、どんな肉を、どれぐらい食べればよいのか。栄養学的には「肉の摂取は1日60グラムが目安」だそうだが、年とともに肉の脂っこさから、つい敬遠してしまう人も多いだろう。「105歳まで現役医師だった日野原重明さんに話を聞いたとき、“肉は健康長寿の薬だと思って毎日、食べるようにしている”とのことでした。週2回は肉を食べるようにしたほうがいいでしょうね」(前同)

 最近では、ファミレスでも低価格で上質のステーキが提供されるようになったほか、立ち食いステーキの店も増加。量を指定できることも多いので手軽に調整できそうだ。また、肉は牛や豚など、種類によって含まれる成分が微妙に異なる。牛肉や羊肉には脂肪の代謝を促すカルニチンが多く含まれる。一方、豚肉には皮膚や粘膜の健康維持や脳神経系の働きに関係するビタミンB1が多いといった具合だ。

■野菜もしっかり摂る

 好みの問題もあるだろうが、肉を食べるときに注意したいことがある。「肉を食べると、細胞を老化させる活性酸素が発生しやすいというマイナス面があります。この活性酸素の害から身体を守るためにも、野菜をたくさん食べる必要があります。野菜の摂取で、肥満や体に害を及ぼす悪玉菌(デブ菌)を少なくして、痩せる効果や体にプラスになる物質を作る善玉菌(ヤセ菌)を増やすことができます。その意味でも肉を食べるときは野菜を、しっかり摂ることが大切です」(同)

 なお、活性酸素の害を防ぐ効果が高いのは「色がついた野菜」である。つけ合わせのナスなども、色がついた皮ごと調理したい。「活性酸素の害を消す最強の野菜はキャベツとニンニクです。とんかつのときにはしっかりキャベツを食べ、ステーキのときはガーリックで味を調整するといった工夫をしてください」(同)

 ちなみに、スーパーで大安売りされている肉や外国産の肉は、実は注意が必要だという。「早く成長させるために、ホルモン剤や抗生物質を使用してる可能性が高いのです。こうした物質は体に蓄積されるため、健康にマイナスになります」(同)

 週に2回は、薬だと思って肉を食べる――これが健康長寿の新常識のようだ。

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