■終活ブームで急増中!? 遺影の生前撮影

 人生の終わりを考える終活ブームにより、元気なうちに遺影写真を生前撮影しておきたいと考える人が増えてきた。最近では遺影専門サービスを提供する業者も少なくない。綺麗にヘアメイクを施し、プロのカメラマンに自然な笑顔を引き出してもらえば、モデルさながらの奇跡の1枚が撮れる可能性もある。

 還暦や喜寿といった節目の記念日に撮影する人も多く、遺影写真だからと言って、湿っぽい雰囲気はまったく感じられない。外出できない人や思い出の場所で写真を撮りたい人向けに、出張撮影に対応している業者もある。古く臭くてピンぼけした遺影はイヤだという人は、こうしたサービスの利用を検討してみるのがオススメだ。業者によってさまざまなプランが用意されており、料金相場は約1万円〜

■これで失敗しない!? 遺影の選び方&作り方

●遺影の選び方

 遺影写真を選ぶ時に最も大切にしたいのは、故人らしい表情が出ているかどうかである。その1枚で人柄が分かるような写真が好ましい。その他はなるべく目線とピントが合った写真、亡くなった時期に近い写真であることが望ましいが、色味や服装、背景などの細かい点は後から加工修正できるので気にする必要はない。

●遺影の作り方

葬儀社

 最も簡単なのは、選んだ写真を葬儀社に渡して遺影を作ってもらう方法である。費用はかかるが、すべてを任せてしまえるため手間を省くことができる。相場は約2万円〜。

写真屋

 出来映えを気にするなら、写真専門店に作ってもらうのが一番だ。写真のプロが加工修正して綺麗に仕上げてくれる。料金も葬儀社に比べると安い。相場は約5千円〜。

自分で

 最も安上がりなのは、自分で作る方法である。ちょっとしたパソコンの知識と画像編集ソフトやプリンターがそろっていれば、それほど難しいわけではない。相場は約0円〜。

●自分で作るときの修正・加工の注意点

*背景を差し替えやすい写真を選ぶ
*集合写真は加工が難しいため避ける
*亡くなった日付を入れる
*厚紙にプリントし、ラミネートする

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