■カレンダーから六曜が消えるかも!?

 最近、目にする機会が減ってきた六曜。迷信のため混乱を招くとして、掲載を取りやめるように指導をしている行政機関もある。確かに、六曜が示す吉凶には、確固たる根拠がない。そもそもカレンダーや手帳を買わず、スマホでやアプリで日付やスケジュールを確認する若者も増えている。

■六曜それぞれの意味と冠婚葬祭について

「結婚式は大安が◯、仏滅と赤口がX」、「葬式は友引がX」といった概念は、現代でも根強く残っている。でも、一体それってなぜ? それぞれの六曜の日の由来と、冠婚葬祭にまつわるいわれ、ゲン担ぎなどを一挙にご紹介しよう。

●【先勝】(せんしょう)

 “先ずれば即ち勝つ”の略。「せんしょう」、「さきがち」などとも読め、何ごとも急ぐと上手くいくとされる。

・1日の運/午前中は吉、午後2~6時までは凶。

・冠婚葬祭/仏事は行っても問題なし。

●【友引】(ともびき)

 “凶事に友を引く”の略。万事が引き分けになり、ものごとの勝敗がつかない日とされる。陰陽道の「友引日」の解釈を混同したため。ただし葬式を忌むとする説もあり。

・1日の運/朝は吉、昼は凶、夕は大吉。

・冠婚葬祭/大安の次に結納や結婚式にいいとされる日。引き出物を発送する人もいる。一方、葬式をすると参列した友人を冥土に引き寄せるという俗信があり、葬儀業界では火葬場を休みにする習慣がある。

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